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タイ最高層複合ビル建設 三菱電機がエレベーター受注

 三菱電機は九月一九日、都内シーロム地区に建設中の高層ビルを含む複合商業施設向けに38台のエレベーター/エスカレーターを受注したと発表した。この施設はペース・デベロップメント・コーポレーションが建設中で、低層の商業施設と高層のホテル/高級住宅から成る複合商業施設「マハナコン」。ビルの高さは314m、地上77階、地下1階建てでタイで最高層になる。三菱電機はタイでは最高速となる分速480mのエレベーター7台を含むエレベーター28台とエスカレーター10台を受注した。制作を担当するのは三菱電機の稲沢製作所、三菱エレベーター・アジア、三菱エレベーター韓国。高層ビルでは、タイ国内最高速となるエレベーター7台のうち2台が、1階から69階まで直通運転するシャトル仕様で、快適な乗り心地で1分以内に到達するという。また、最高速を含むエレベーター15台には運転時に発生する回生電力を有効利用する回生コンバーターを装備し、省エネと環境負荷低減に貢献する。

 三菱電機は一九七七年に合弁会社を設立し、タイでの昇降機の販売を開始した。その後、合弁会社を三菱エレベーター(タイランド)社として子会社化し、据付・保守を含めた事業拡大により、現在ではタイ国内の7都市に16拠点を有し、トップシェア(一二年度約40%)を維持している。〇八年にはサービス品質の維持・向上を目的とした、昇降機の据付・保守研修センターをバンコクに設置し、専門のエンジニアの育成を行なっている。

 また九一年に製造拠点の三菱エレベーター・アジア社をタイに設立。これまでにタイ国内と世界80か国以上に累計10万台以上のエレベーター/エスカレーターを供給している。今後も、稲沢製作所をマザー工場とし、三菱エレベーター・アジア社で製造する海外向け標準形エレベーター「NEXIEZ(ネクシーズ)」シリーズなどの充実した製品ラインナップで事業拡大をはかる。



日付 : 2013年09月23日

By : 週刊タイ経済

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