新日鐵住金は一〇月一日よりタイでの溶融亜鉛メッキ鋼板の生産を開始したと発表した。同社は二〇一一年六月に溶融亜鉛メッキ製造・販売事業会社である新日鐵住金ガルバナイジング（タイランド）社を設立し、工場の建設・立ち上げを進めてきた。当初計画どおり一〇月より営業運転を開始した。

　タイ工場は新日鐵住金の日本国内の最新鋭設備と同等の設備を備え、自動車用外板、高張力鋼板を含む高品質の溶融亜鉛めっき鋼板が製造可能。また新日鐵住金の連結子会社で冷延鋼板製造・販売会社であるサイアム・ユナイテッド・スチール（１９９５）社の隣接地に設けたことで、冷間圧延からの一貫生産・管理体制を構築した。

　新日鐵住金ガルバナイジング（タイランド）社は新日鐵住金の全額出資子会社で、資本金は１億１８００万ドル。工場はラヨン県のヘマラート・イースタン工業団地に立地する。溶融亜鉛メッキ鋼板の生産能力は年３６万トン。


日付 : 2013年10月07日

By : 週刊タイ経済