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東部外周環状道路で改修工事 日本政府が無償資金協力

 日本の国際協力機構(JICA)とタイ運輸省国道局は九月二一日、東部外環状道路(国道9号線)改修計画の工事着手にあたり起工式を執り行なった。日本政府は二〇一一年に発生した大洪水の対策として、現在、2件のODA無償資金協力事業を実施しており、国道9号線の改修はそのうちの一つ。バンコクとアユタヤを繋ぐ重要な産業道路である国道9号線は、一一年の洪水時に最大120㎝冠水した。約1か月の通行止めとなり、両区間の物流に多大な被害をもたらした。今回実施する改修計画は、冠水した区間を嵩上げし、将来、仮に同規模の洪水が発生しても車両の往来を可能とすることを目的に実施されるもので、アユタヤ及びバンコクの洪水被害の緩和を図ることが狙いとなっている。

 日本政府とタイ政府は昨年七月、バンコクで防災・災害復興支援無償協力である東部外環状道路(国道9号線)改修計画とパーサック川東部アユタヤ地区洪水対策、ノン・プロジェクト無償資金協力に関する交換文書の署名を行なっている。国道9号線改修計画への供与限度額は54億8000万円、パーサック川東部アユタヤ地区洪水対策での供与限度額は25億5000万円で、ノン・プロジェクト無償資金協力の供与額は8億円となっている。パーサック川東部洪水対策では、アユタヤ地区への水門2基の設置と一一年の洪水被害からの復旧に必要な資機材を輸入するための資金の供与を行なう。多くの日系企業が入居する工業団地の集積地であるアユタヤ地区での浸水の可能性を低減することが目的。



日付 : 2013年10月07日

By : 週刊タイ経済

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