三菱自動車 ミャンマーで新車販売開始
三菱自動車は一〇月七日、ミャンマーで新車販売を開始すると発表した。今年五月、ヤンゴンにサービスショップを開設し、中古車市場で流通している三菱車に対するアフターセールス事業を先行して開始していたが、三菱商事のサポート下、現地法人を通じた新車販売事業に参入することにした。
タイで生産している1トン・ピックアップ・トラックの「L200」を完成車としてミャンマーに輸入し、販売を開始する計画。ミャンマーでは今年四月にピックアップ・トラックの税制が改められ、輸入制限が緩和された。三菱自は今後、取り扱い車種を順次増やすとともに、販売店の設置、サービス網の整備・拡充も並行して進め、急速に拡大する見通しのミャンマーの自動車市場におけるブランドの確立と向上を図っていく。
三菱自動車は一一年一月に公表した一三年度までの中期経営計画「JUMP2013」で、事業戦略の柱の一つとして新興市場への経営資源の集中を掲げている。今後の経済発展、自動車市場の成長が期待されるミャンマーへの進出はこうした事業戦略とも一致する。
一方、三菱自動車は、マレーシアでコンパクトSUV「ASX」の現地生産・販売を開始する計画も発表している。現在、三菱自動車はマレーシアで、三菱自動車マレーシアを総販売代理店として完成車の輸入販売事業を手がけている。三菱自動車マレーシアは〇五年の設立以降、ピックアップ・トラックの「トライトン」を中心に順調に販売を伸ばしているが、マレーシアでの事業規模をさらに拡大していくためには、同国のメインマーケットである乗用車セグメントでの事業展開の強化が不可欠だと判断。日本からの輸入販売で好評を博している「ASX」を現地生産モデルに切り替え、同モデルの販売活性化を図る。
ASXの現地生産化にあたっては、マレーシアで広く自動車関連ビジネスを展開するタンチョン・モーター・ホールディングス社傘下の自動車組立会社であるタンチョン・モーター・アッセンブリーズ社に組立を委託する。一四年一月に生産を開始し、同年二月から三菱自動車マレーシアの販売網を通じて販売を開始する予定。
三菱自は、マレーシア市場では、〇六年に「トライトン」の販売を開始した後、〇九年に中型SUV「パジェロスポーツ」を発売し、SUV系車種の販売を飛躍的に増やした。さらにその後、一〇年にコンパクトSUVの「ASX」、一二年にグローバルコンパクトカーの「ミラージュ」と、乗用車セグメントで相次いで新型車を投入してきた。将来的には、現地生産車種の追加を含め乗用車ラインナップの一層の充実を図り、シェアの上昇を目指す考え。
日付 : 2013年10月14日
By : 週刊タイ経済
タイで生産している1トン・ピックアップ・トラックの「L200」を完成車としてミャンマーに輸入し、販売を開始する計画。ミャンマーでは今年四月にピックアップ・トラックの税制が改められ、輸入制限が緩和された。三菱自は今後、取り扱い車種を順次増やすとともに、販売店の設置、サービス網の整備・拡充も並行して進め、急速に拡大する見通しのミャンマーの自動車市場におけるブランドの確立と向上を図っていく。
三菱自動車は一一年一月に公表した一三年度までの中期経営計画「JUMP2013」で、事業戦略の柱の一つとして新興市場への経営資源の集中を掲げている。今後の経済発展、自動車市場の成長が期待されるミャンマーへの進出はこうした事業戦略とも一致する。
一方、三菱自動車は、マレーシアでコンパクトSUV「ASX」の現地生産・販売を開始する計画も発表している。現在、三菱自動車はマレーシアで、三菱自動車マレーシアを総販売代理店として完成車の輸入販売事業を手がけている。三菱自動車マレーシアは〇五年の設立以降、ピックアップ・トラックの「トライトン」を中心に順調に販売を伸ばしているが、マレーシアでの事業規模をさらに拡大していくためには、同国のメインマーケットである乗用車セグメントでの事業展開の強化が不可欠だと判断。日本からの輸入販売で好評を博している「ASX」を現地生産モデルに切り替え、同モデルの販売活性化を図る。
ASXの現地生産化にあたっては、マレーシアで広く自動車関連ビジネスを展開するタンチョン・モーター・ホールディングス社傘下の自動車組立会社であるタンチョン・モーター・アッセンブリーズ社に組立を委託する。一四年一月に生産を開始し、同年二月から三菱自動車マレーシアの販売網を通じて販売を開始する予定。
三菱自は、マレーシア市場では、〇六年に「トライトン」の販売を開始した後、〇九年に中型SUV「パジェロスポーツ」を発売し、SUV系車種の販売を飛躍的に増やした。さらにその後、一〇年にコンパクトSUVの「ASX」、一二年にグローバルコンパクトカーの「ミラージュ」と、乗用車セグメントで相次いで新型車を投入してきた。将来的には、現地生産車種の追加を含め乗用車ラインナップの一層の充実を図り、シェアの上昇を目指す考え。
日付 : 2013年10月14日
By : 週刊タイ経済