一~九月のBOI投資申請 合計投資予定額は7千億B超え
投資委員会(BOI)事務局が一〇月一五日に発表したところによれば、一~九月の投資申請件数は1431件、合計投資予定額は7378億バーツとなり、件数で前年同期比6・3%減、金額で同0・7%増だった。前年同期の申請件数は1528件、合計投資予定額は7320億バーツだった。
ウドム・ウォンウィワットチャイ事務局長によれば、業種別で申請が最も多かったのは、サービス/インフラ事業で382件、合計投資予定額は3291億バーツを数えた。金属・機械・輸送機器は320件、2005億バーツだった。アグロインダストリーは276件、936億バーツ、電機・エレクトロニクスは227件、460億バーツ、化学・紙・プラスチックは133件、341億バーツ、鉱業・セラミック・基礎金属は35県、218億バーツ、軽工業は58件、127億バーツだった。
昨年の合計投資予定額は過去最高となる1兆4000億バーツを記録しているが、今年は通年で前年を下回る見通し。前年の投資申請が急増したのは、BOIが投資奨励政策の抜本的な改定を計画していたことで、駆け込み需要が発生したことが一因だった。
BOIは今年五月一七日、新投資奨励政策の導入時期を二〇一五年一月一日とすることを本会議で決定している。新投資戦略案は当初、今年半ばからの採用を予定していたが、二月に合計5回開いた公聴会で民間企業部門から数多くの異論が出たことを受け、無期限延期を決めていた。ウドム事務局長によれば、新投資戦略が重視する産業は、①インフラ/ロジスティック、②基礎工業、③医科学、④代替エネルギー/環境サービス、⑤産業支援サービス、⑥高度技術、⑦食品・農産物加工、⑧ホスピタリティ/ウェルネス、⑨自動車・輸送機器、⑩電機・エレクトロニクス製品の10グループ。投資奨励対象は10グループ全体で約130の業種をカバーする。
ウドム事務局長は、今年一~九月の合計投資予定額が7000億バーツを超えたことについて、過去数年に比べると高水準にあることを強調している。一二年を別にすれば、過去数年間の合計投資予定額は通年で6000~7000億バーツの水準になっていた。最終四半期も3000億バーツ程度の投資申請が見込まれることから、通年で1兆バーツの目標達成を確信していると述べている。
一~九月のBOI申請ベースの外国人直接投資(FDI)は、853件、3506億7200万バーツで、前年同期の1054件、4330億6400万バーツと比べるとそれぞれ19%減少している。日本からの投資が引き続き最多で、448件、2113億5000万バーツを数えた。ただし前年同期の586件、276億8700万バーツに比べると、23%減少している。米国からの投資は44件、81億9300万バーツで、件数で前年同期の36件から23%増となったものの、金額では前年同期の160億2400万バーツを49%下回った。オランダからの投資は18件、109億2600万バーツで、件数にして31%減、金額にして48%減だった。
世界景気の低迷にともない海外からの投資は全体として減少したものの、マレーシアからの投資は24件、183億1600万バーツを数え、件数で前年同期並み、金額で33%増となった。中国からの投資は31件、377億500万バーツで、前年同期の30件、102億6800万バーツを上回った。
一~九月には、投資予定額が10億バーツを超える大型案件のBOI申請が多数あり、その多くがすでに認可を得ている。最も新しいところでは、一〇月七日に開いたキティラット・ナ・ラノーン副首相を議長とする本会議で、大規模投資プロジェクト31件を認可している。ホンダ・オートモービル(タイランド)はプラチンブリ県ロジャナ工業団地に乗用車組立と部品生産の工場を建設する。投資額は332億4000万バーツ。乗用車の年産能力は24万台。このほかにエンジン部品やその他部品も製造する。泰国いすゞエンジン製造は、ピックアップ車以外のディーゼル・エンジンの生産拡張に20億バーツを投資する。ラーカバン工業団地の工場を拡張するもので、年産能力は4万3650基。日野自動車製造(タイ)は自動車部品製造で74億4790万バーツを投資する。サイアム・トヨタ・マニュファクチャリングは乗用車とエコカーのガソリン・エンジンの生産能力の増強に51億9660万バーツを投資する。
日付 : 2013年10月21日
By : 週刊タイ経済
ウドム・ウォンウィワットチャイ事務局長によれば、業種別で申請が最も多かったのは、サービス/インフラ事業で382件、合計投資予定額は3291億バーツを数えた。金属・機械・輸送機器は320件、2005億バーツだった。アグロインダストリーは276件、936億バーツ、電機・エレクトロニクスは227件、460億バーツ、化学・紙・プラスチックは133件、341億バーツ、鉱業・セラミック・基礎金属は35県、218億バーツ、軽工業は58件、127億バーツだった。
昨年の合計投資予定額は過去最高となる1兆4000億バーツを記録しているが、今年は通年で前年を下回る見通し。前年の投資申請が急増したのは、BOIが投資奨励政策の抜本的な改定を計画していたことで、駆け込み需要が発生したことが一因だった。
BOIは今年五月一七日、新投資奨励政策の導入時期を二〇一五年一月一日とすることを本会議で決定している。新投資戦略案は当初、今年半ばからの採用を予定していたが、二月に合計5回開いた公聴会で民間企業部門から数多くの異論が出たことを受け、無期限延期を決めていた。ウドム事務局長によれば、新投資戦略が重視する産業は、①インフラ/ロジスティック、②基礎工業、③医科学、④代替エネルギー/環境サービス、⑤産業支援サービス、⑥高度技術、⑦食品・農産物加工、⑧ホスピタリティ/ウェルネス、⑨自動車・輸送機器、⑩電機・エレクトロニクス製品の10グループ。投資奨励対象は10グループ全体で約130の業種をカバーする。
ウドム事務局長は、今年一~九月の合計投資予定額が7000億バーツを超えたことについて、過去数年に比べると高水準にあることを強調している。一二年を別にすれば、過去数年間の合計投資予定額は通年で6000~7000億バーツの水準になっていた。最終四半期も3000億バーツ程度の投資申請が見込まれることから、通年で1兆バーツの目標達成を確信していると述べている。
一~九月のBOI申請ベースの外国人直接投資(FDI)は、853件、3506億7200万バーツで、前年同期の1054件、4330億6400万バーツと比べるとそれぞれ19%減少している。日本からの投資が引き続き最多で、448件、2113億5000万バーツを数えた。ただし前年同期の586件、276億8700万バーツに比べると、23%減少している。米国からの投資は44件、81億9300万バーツで、件数で前年同期の36件から23%増となったものの、金額では前年同期の160億2400万バーツを49%下回った。オランダからの投資は18件、109億2600万バーツで、件数にして31%減、金額にして48%減だった。
世界景気の低迷にともない海外からの投資は全体として減少したものの、マレーシアからの投資は24件、183億1600万バーツを数え、件数で前年同期並み、金額で33%増となった。中国からの投資は31件、377億500万バーツで、前年同期の30件、102億6800万バーツを上回った。
一~九月には、投資予定額が10億バーツを超える大型案件のBOI申請が多数あり、その多くがすでに認可を得ている。最も新しいところでは、一〇月七日に開いたキティラット・ナ・ラノーン副首相を議長とする本会議で、大規模投資プロジェクト31件を認可している。ホンダ・オートモービル(タイランド)はプラチンブリ県ロジャナ工業団地に乗用車組立と部品生産の工場を建設する。投資額は332億4000万バーツ。乗用車の年産能力は24万台。このほかにエンジン部品やその他部品も製造する。泰国いすゞエンジン製造は、ピックアップ車以外のディーゼル・エンジンの生産拡張に20億バーツを投資する。ラーカバン工業団地の工場を拡張するもので、年産能力は4万3650基。日野自動車製造(タイ)は自動車部品製造で74億4790万バーツを投資する。サイアム・トヨタ・マニュファクチャリングは乗用車とエコカーのガソリン・エンジンの生産能力の増強に51億9660万バーツを投資する。
日付 : 2013年10月21日
By : 週刊タイ経済