日本政府の洪水対策無償援助 アユタヤで水門建設の起工式
日本政府は、二〇一一年に発生した大洪水を受けた対策として、現在2件のODA無償資金協力事業を実施しているが、このうちパーサック川東部アユタヤ地区洪水対策計画の水門建設で一〇月二一日に起工式が執り行なわれた。 アユタヤ県パーサック川左岸(東側)で合流するハントラ水路、クラマン水路とその上流に位置するカマオ水路は、通常パーサック川左岸の低地部の雨水排水をパーサック川に導く排水路としての機能を有しているが、一一年の大洪水時にはパーサック川から、ハントラ水路、クラマン水路を逆流し、上流のカマオ水門で対処しきれない状況となり、さらに逆流し、水路堤防を越流したため、水路南側に位置する多くの工業集積地を含む地域に大きな浸水被害をもたらした。そこでクラマン水路とパーサック水路内に水門を新たに建設し、県道3053号線より東側の地域でのパーサック川の逆流による洪水被害を軽減する。
一方、タイ政府は地理情報システム(GIS)を使った工業部門向けの洪水警報ソフトの供用を全国に先駆けてチャオプラヤ川下流域の4県で開始した。地理データを収集、分析するシステム。灌漑局が農地向けに使用していたもので、ある地域で水位が50㌢上昇した場合、シュミレーションを通じてどのエリアが洪水リスクにさらされるのかを特定する。このソフトが導入されるのはサラブリ、アユタヤ、パトゥムタニ、ノンタブリ。洪水警報ソフトウェアの使い方は県工業事務所が工場に指導する。
このシステムが導入されるのは、工場廃水削減を目指す用水管理プロジェクトに参加している4県の200工場。事業者は、警報を受けるまでは通常の操業を続け、警報が出れば工場内の機械やその他重要資産を安全な場所に移動させる。
日付 : 2013年10月28日
By : 週刊タイ経済
一方、タイ政府は地理情報システム(GIS)を使った工業部門向けの洪水警報ソフトの供用を全国に先駆けてチャオプラヤ川下流域の4県で開始した。地理データを収集、分析するシステム。灌漑局が農地向けに使用していたもので、ある地域で水位が50㌢上昇した場合、シュミレーションを通じてどのエリアが洪水リスクにさらされるのかを特定する。このソフトが導入されるのはサラブリ、アユタヤ、パトゥムタニ、ノンタブリ。洪水警報ソフトウェアの使い方は県工業事務所が工場に指導する。
このシステムが導入されるのは、工場廃水削減を目指す用水管理プロジェクトに参加している4県の200工場。事業者は、警報を受けるまでは通常の操業を続け、警報が出れば工場内の機械やその他重要資産を安全な場所に移動させる。
日付 : 2013年10月28日
By : 週刊タイ経済