ユーザー名 パスワード
クイック検索
キーワード

EMCと三建設備工業 合弁で新空港の空調工事受注

 SET上場のエンジニアリング会社、EMC社は空調設備の計画・設計・施工・メンテナンスを主業務とする日本の三建設備工業と共同でスワナプーム空港の空調システムの改修工事を受注した。受注額は5億バーツ。

 EMCのチャナチャイ・リーナバンチョン会長兼CEOは、三建設備工業との合弁会社が政府機関の大規模建築物に関係する別の2つのプロジェクトでも応札していることを明らかにしている。合弁会社には三建設備工業が49%、EMCが48%を出資する。登録資本金は4000万バーツ。

 EMCは、合弁会社がタイの日系企業からの受注と特にミャンマーなどタイの近隣国の機械・電気(M&E)のエンジニアリング・サービス受注に貢献すると期待している。M&Eの仕事は受注額こそ土木工事よりも少ないが、マージンは土木の4~7%に対し、8~14%と高い。合弁会社は、M&Eの専門技術が必要な病院、製薬工場、食品工場やクリーン・ルームの受注を目指す。三建設備工業の松井栄一社長は、自社の海外投資は一九九〇年以来のことだと述べている。同社は九〇年に中東に進出していたが、湾岸戦争のため撤退を余儀なくされている。松井社長は、タイに拠点を設けることで、ミャンマーなどの近隣諸国でのビジネス・チャンスも生まれると述べている。松井社長は、タイはASEAN統合の戦略的なハブになると述べている。

 現在、EMCは約20億バーツに達する8つのプロジェクトで受注残がある。このうち20~30%は今年第4四半期に実現予定で、残りは二〇一四年の収入となる。


日付 : 2013年10月28日

By : 週刊タイ経済

登録