日清食品ホールディングスの安藤宏基ＣＥＯは、子会社のタイ日清のナワナコン工場の生産ラインを増強する計画を明らかにした。ナワナコン工場はタイ日清の第２工場で、今年七月に竣工したばかり。新工場では袋麺を生産している。現在の生産ラインは２本だが、二〇一五年までに８本に拡張する。日清は一九九四年にカップ麺の製造・販売でタイに進出し、サハ・グループとの合弁で最初の工場を立ち上げている。パトゥムタニ県ナワナコン工業団地は二〇一一年終わりの大洪水で冠水したが、洪水防止のための堤防建設などの取り組みを評価し、同工業団地を新工場の建設地に選んだとしている。

　ＡＳＥＡＮは二〇一五年終わりにＡＳＥＡＮ経済共同体（ＡＥＣ）を形成し、６億人を超える単一市場が出現するため、新工場は輸出向け生産拠点としても活用する考え。ナワナコン工場は香港、シンガポール、オーストラリアなどにも製品を輸出する計画で、さらにミャンマー、インドネシア、ベトナムにも拡張する。



日付 : 2013年12月02日

By : 週刊タイ経済