BMWのラヨン工場 二輪のBMWモトラッド組立へ
ドイツのBMWは二〇一四年第1四半期にもラヨン工場で自動二輪車の組立を開始する。BMWがアジアで二輪車を組み立てるのは初めて。BMWマニュファクチャリング・タイランドのピーター・グンター・ウォルフ社長によれば、アマタシティ工業団地の工場で最初に組み立てる二輪モデルはBMWF800Rで、国内部品調達率は40%を想定している。年間生産台数は100台以上。タイ国内で組み立てることにより、関税がかからなくなるため、小売価格を引き下げることができる。輸入販売価格は約75万バーツ。タイ組立車の小売価格は投資費用との兼ね合いで決定する。
BMWは世界13か国の28か所に工場を持つ。タイ製造子会社は二〇〇〇年に設立されている。ラヨン工場はBMW、ミニに加え、二輪のBMWモトラッドの3つのブランドの車を組み立てる唯一の工場になる。ラヨン工場は今年八月にミニ・カントリーマンの組立を開始したばかり。BMWはこれまで二輪車の生産をドイツ本国でのみ行なっていたが、3年前にブラジルでの生産を開始しており、タイは世界で3番目の生産国になる。アジアで大型高級二輪車の需要が高まっていることから域内に拠点を設けることにした。組立当初はタイ国内での販売にとどまる。タイはアジアの多くの国との間で自由貿易協定(FTA)を結んでいるため、FTAを利用する機会もあるが、輸出に関しては今のところ具体的な計画はないとしている。
BMWグループ・タイランドのマティアス・ファルツ社長によれば、今年の販売目標は3ブランドともに2桁増で、最初の9か月間の販売実績は、BMW車が5569台で前年同期比38%増、ミニ車が330台で同3%減、モトラッドは268台で同38%増だった。二〇一二年の販売実績はBMWが5613台(43%増)、ミニが501台(30%増)、モトラッドが290台(37%増)だった。タイの大型二輪車セグメントでは、ホンダがシェア1位で、ドゥカティ、カワサキがこれに続いている。大型二輪車は英国系のトライアンフもチョンブリ工場で組み立てているが、全量が輸出向け生産となっている。昨年のBMWの全世界での二輪車販売台数は10万600台。このうち16~17%をアジアが占めている。
APホンダ社の加藤千秋社長は、今年のタイの大型二輪車の販売台数は前年比倍増となる1万3000台に達すると予測している。ホンダは大型二輪を専門に扱うショールーム兼サービスセンターの「ホンダ・ビッグ・ウィング」を展開し、大型二輪車市場を牽引している。このほど開幕したモーターエキスポ2013では、日本から輸入のCTX700N、CBR650F、CB650Fなどを販売した。
日付 : 2013年12月09日
By : 週刊タイ経済
BMWは世界13か国の28か所に工場を持つ。タイ製造子会社は二〇〇〇年に設立されている。ラヨン工場はBMW、ミニに加え、二輪のBMWモトラッドの3つのブランドの車を組み立てる唯一の工場になる。ラヨン工場は今年八月にミニ・カントリーマンの組立を開始したばかり。BMWはこれまで二輪車の生産をドイツ本国でのみ行なっていたが、3年前にブラジルでの生産を開始しており、タイは世界で3番目の生産国になる。アジアで大型高級二輪車の需要が高まっていることから域内に拠点を設けることにした。組立当初はタイ国内での販売にとどまる。タイはアジアの多くの国との間で自由貿易協定(FTA)を結んでいるため、FTAを利用する機会もあるが、輸出に関しては今のところ具体的な計画はないとしている。
BMWグループ・タイランドのマティアス・ファルツ社長によれば、今年の販売目標は3ブランドともに2桁増で、最初の9か月間の販売実績は、BMW車が5569台で前年同期比38%増、ミニ車が330台で同3%減、モトラッドは268台で同38%増だった。二〇一二年の販売実績はBMWが5613台(43%増)、ミニが501台(30%増)、モトラッドが290台(37%増)だった。タイの大型二輪車セグメントでは、ホンダがシェア1位で、ドゥカティ、カワサキがこれに続いている。大型二輪車は英国系のトライアンフもチョンブリ工場で組み立てているが、全量が輸出向け生産となっている。昨年のBMWの全世界での二輪車販売台数は10万600台。このうち16~17%をアジアが占めている。
APホンダ社の加藤千秋社長は、今年のタイの大型二輪車の販売台数は前年比倍増となる1万3000台に達すると予測している。ホンダは大型二輪を専門に扱うショールーム兼サービスセンターの「ホンダ・ビッグ・ウィング」を展開し、大型二輪車市場を牽引している。このほど開幕したモーターエキスポ2013では、日本から輸入のCTX700N、CBR650F、CB650Fなどを販売した。
日付 : 2013年12月09日
By : 週刊タイ経済