ユーザー名 パスワード
クイック検索
キーワード

ツルハ(タイランド) チェーン展開を加速

 ドラッグストア・チェーンのツルハ(タイランド)は、高齢社会に向かうタイの消費者の健康意識の高まりを受け、店舗展開を加速させる。長期的な目標としてタイで1000店を目指す。

 タイのドラッグストア市場は、消費者の健康、美容への意識の高まりから年間平均15~20%のペースで成長している。タイの大手消費財サプライヤーのサハ・グループとの合弁でタイに進出したツルハは、一一年一二月にエカマイのゲートウェイに出店したのを皮切りに現在、タイで13店を経営している。二〇一三年度の期末を迎える一四年三月末までに25店体制を目指している。開業から5年内の100店体制が当面の目標。一四年度は20店を追加する計画で、年商8億バーツを見込んでいる。1店あたりの出店費用は500~2000万バーツで、店舗面積は100~1000平米。ベトナム、カンボジア、ミャンマーもチャンスがあると見て、調査を行なっている。

 ドラッグストア・チェーンは、「ワトソン」、「ブーツ」が先行し、ベルリ・ジュッカーも独自ブランドの「オゲンキ」で進出した。流通大手のセントラル・リテール・コーポレーションもマツモトキヨシと提携してドラッグストアのチェーン展開を開始する予定。

 マツモトキヨシ・ホールディングスは一一月一四日、セントラル・フード・リテール社との間で、タイでの新たなヘルス&ビューティ事業の展開について協議・検討することを目的とした基本合意書を締結した。今後、事業展開の具体的な内容について協議・検討し、詳細を詰めていくことにしている。両者は、マーケティングによる消費動向の分析結果に基づき、マツモトキヨシのPB商品とナショナルブランド商品の中からタイ市場・顧客ニーズに合致した商品を選定する。またマツモトキヨシがこれまで培ってきたドラッグストアの運営管理ノウハウとセントラル・フード・リテールの小売事業ノウハウやインフラの共有化を図るとともに、販売体制確立のため人材教育体制を整備する。その上で両社のノウハウ、マーケティング活動を通じて、タイの市場に合致した新たなヘルス&ビューティ・フォーマットを開発するとしている。



日付 : 2013年12月16日

By : 週刊タイ経済

登録