日ASEAN特別首脳会議 ダウェー開発で日本に支援要請
ジンラック首相は、東京で一二月一二~一五日に開催された日ASEAN特別首脳会議の出席を取りやめ、ニワットタムロン・ブンソンパイサーン副首相兼商業大臣が代わりに出席した。ニワットタムロン副首相は、安倍首相にミャンマーのダウェー開発プロジェクトへの支援を要請した。
日ASEAN特別首脳会議は、日本とASEANの友好40周年を記念して開催されたもの。ダウェー開発プロジェクトは、タイとミャンマーの両国政府による国家プロジェクトとして開発されることが決定しており、第1フェーズで深海港の建設、ダウェーとタイ領カンチャナブリを結ぶ道路の建設、工業団地の造成がなされることになっている。国内政治情勢の悪化を受け、ジンラック首相は出席を見合わせたが、ダウェー開発プロジェクトのタイ・ミャンマー合同調整委員会のタイ側委員長を務めるニワットタムロン副首相を名代として派遣することを決定、日本政府に財政援助を要請するよう指示した。
ダウェー・プロジェクトはタイ、ミャンマー両国政府が出資する特別目的会社としてダウェーSEZ開発会社が設立されており、ニワットタムロン副首相は、日本にこの特別目的会社への共同出資を要請した。ダウェー開発は元々、タイの建設最大手、イタリアンタイ・デベロップメント社(ITD)がミャンマー政府から75年間の開発・運営権を取得した民間プロジェクトだったが、1私企業の手に負えない大規模プロジェクトであることから、ダウェーSEZ開発会社が開発権を引き継いだ。両国政府は一三年六月に、両国の折半出資によりタイに登記する会社として設立することに合意していた。両国政府が、開発のパートナーとして最も期待しているのが日本で、これまでに開かれた会議にもオブザーバーとしての参加を求めてきた。
日本はミャンマーで、ティラワ経済特別区プロジェクトを主導しているが、ダウェーの規模はティラワの4倍に及ぶ。またダウェーは深海港を有することで、輸出志向の工業にとって魅力的な立地になる。ダウェーに投資する外国は、東南アジアの市場確保と生産の拡大を目指す日本、中国、韓国、台湾などの国・地域が中心になりそう。ダウェー・プロジェクトは深海港、道路、工業団地の最初の3つのプロジェクトの事業者選定の入札が一四年二月終わりに予定されている。
日付 : 2013年12月16日
By : 週刊タイ経済
日ASEAN特別首脳会議は、日本とASEANの友好40周年を記念して開催されたもの。ダウェー開発プロジェクトは、タイとミャンマーの両国政府による国家プロジェクトとして開発されることが決定しており、第1フェーズで深海港の建設、ダウェーとタイ領カンチャナブリを結ぶ道路の建設、工業団地の造成がなされることになっている。国内政治情勢の悪化を受け、ジンラック首相は出席を見合わせたが、ダウェー開発プロジェクトのタイ・ミャンマー合同調整委員会のタイ側委員長を務めるニワットタムロン副首相を名代として派遣することを決定、日本政府に財政援助を要請するよう指示した。
ダウェー・プロジェクトはタイ、ミャンマー両国政府が出資する特別目的会社としてダウェーSEZ開発会社が設立されており、ニワットタムロン副首相は、日本にこの特別目的会社への共同出資を要請した。ダウェー開発は元々、タイの建設最大手、イタリアンタイ・デベロップメント社(ITD)がミャンマー政府から75年間の開発・運営権を取得した民間プロジェクトだったが、1私企業の手に負えない大規模プロジェクトであることから、ダウェーSEZ開発会社が開発権を引き継いだ。両国政府は一三年六月に、両国の折半出資によりタイに登記する会社として設立することに合意していた。両国政府が、開発のパートナーとして最も期待しているのが日本で、これまでに開かれた会議にもオブザーバーとしての参加を求めてきた。
日本はミャンマーで、ティラワ経済特別区プロジェクトを主導しているが、ダウェーの規模はティラワの4倍に及ぶ。またダウェーは深海港を有することで、輸出志向の工業にとって魅力的な立地になる。ダウェーに投資する外国は、東南アジアの市場確保と生産の拡大を目指す日本、中国、韓国、台湾などの国・地域が中心になりそう。ダウェー・プロジェクトは深海港、道路、工業団地の最初の3つのプロジェクトの事業者選定の入札が一四年二月終わりに予定されている。
日付 : 2013年12月16日
By : 週刊タイ経済