13年の国内自動車生産 245万8086台 過去最高を更新し世界第10位に
タイ工業連盟(FTI)自動車部会が一月一六日に発表した一二月の自動車生産台数は15万8893台にとどまり、20万台を5か月連続で割り込んだ。月間の生産台数では直近の20か月で最低水準に落ち込んだ。前年同月との比較で28・22%減、一一月期と比べても13・09%減となった。ただし一三年一~一二月の生産台数合計は245万8086台で、250万台には届かなかったものの、前年を0・14%上回っており、52年に及ぶタイの自動車生産の歴史で最高となった。タイは自動車生産台数で世界第10位にランクされている。(15面のデータ参照)
一二月の自動車生産を車種別で見ると、乗用車が6万4717台で、前年同月比33・77%減となった。バスの生産は54台で、前年同月比5・26%減、トラックは9万4122台、前年同月比23・84%減となった。トラックのうち1トン・ピックアップ車は9万1737台、同22・12%減だった。
一二月の輸出向け生産台数は8万1329台で、生産台数全体の51・18%を占めた。輸出向け生産が国内市場向け生産を上回るのは5か月連続。前年同月比では1・26%増となった。乗用車の輸出向け生産台数は3万2816台(34・11%増)、ピックアップ車は4万8513台(13・13%減)だった。一二月の国内販売向け生産台数は7万7564台で全体の48・82%を占めた。前年同月比では45・01%減。うち乗用車が3万1901台(56・44%減)、ピックアップ車が4万3224台(31・90%減)だった。
一~一二月の自動車生産の車種別内訳では、乗用車が107万1976台、前年同期比11・85%増となった。バスは756台で、前年同期比29・90%増、トラックは138万5254台で前年同期比7・37%減となった。1トン・ピックアップ車の生産台数は133万2913台、同8・22%減。ピックアップ車の内訳は、2ドアが49万1384台(0・76%減)、4ドアが72万8712台(8・51%減)、PPVが11万2817台(29・76%減)だった。その他トラックの一~一二月の生産台数は5万2341台で、前年同期比20・99%増。
一~一二月の輸出向け生産台数は112万1303台で、生産台数全体の45・64%を占めた。前年同期比では9・75%増。乗用車の生産台数は39万1908台(46・02%増)、1トン・ピックアップ車の生産台数は72万9395台(3・17%減)だった。
一~一二月の国内販売向け生産台数は133万5783台で全体の54・36%を占めた。前年同期比では6・72%減。乗用車の生産台数は67万9168台(1・46%減)、1トン・ピックアップ車の生産台数は60万3518台(13・66%減)だった。
FTI自動車部会は、一三年通年の自動車生産台数を250万台と予測していたが、予測値をわずかに下回った。一三年上半期は、一二年末に申請が締め切られた初めての新車購入者に対する物品税還付政策で、購入予約者に対する納車待ち解消のため自動車各社は生産を加速させていたが、納車を終えた年後半は反動減による国内市場の収縮を受け生産調整を余儀なくされた。そうした中でも生産台数が前年を上回ったのは輸出が概ね好調だったことが大きい。
なお一二月の国内自動車販売台数は10万8688台となったもよう。前年同月比では24・9%減となるものの、前月比では16・26%増を記録している。前年同月比での収縮は、新車購入奨励政策の反動によるもので、一方、前月比での増加はモーターエキスポでの予約台数が4万1083台を数えたことが大きい。この結果、一三年通年の国内新車販売台数は132万5478台となり、前年比7・7%減となった。
輸出台数は113万台に
FTI自動車部会によれば、一二月の自動車完成車輸出台数は8万7961台にとどまり、3か月連続で10万台を割り込んだ。輸出台数は前年同月比1・93%増となったが、前月比では8・38%減となった。輸出額は404億6289万バーツで前年同月比0・75%減。
一二月のエンジンの輸出額は28億3199万バーツ(59・77%増)、組立部品は173億4914万バーツ(21・26%増)、交換部品は18億4857万バーツ(12・49%増)だった。完成車、エンジン、組立部品、交換部品を合わせた輸出額は624億9259万バーツで6・84%増となった。
一~一二月の自動車完成車輸出台数は112万8152台で、前年比9・88%増となり、過去最高を更新した。輸出額は5121億8640万バーツで、前年に比べ4・50%増。一~一二月のエンジンの輸出額は283億5385万バーツ(5・05%増)、組立部品は1939億7038万バーツ(12・40%増)、交換部品は197億1526万バーツ(1・99%減)だった。完成車、エンジン、部品部品を合わせた輸出額は7542億2590万バーツで、6・26%増だった。
一四年は世界経済の回復による輸出増の見通しから、一部の自動車メーカーが生産を強化する準備をしている。FTI自動車部会スポークスマンのスラポン・パイシットパタナポン氏は、一四年の自動車生産について、輸出向け生産が牽引するとの見通しを示している。国内市場は政治情勢の悪化や、家計債務の膨張で調整が長引く見通し。自動車メーカーの多くが、タイを輸出拠点の一つにしており、世界市場の需要も伸びていることから、輸出生産を強化する計画を進めている。一四年の自動車生産台数は一三年並みの水準にとどまりそうだが、輸出台数は125万台に達すると見積もっている。
日付 : 2014年01月20日
By : 週刊タイ経済
一二月の自動車生産を車種別で見ると、乗用車が6万4717台で、前年同月比33・77%減となった。バスの生産は54台で、前年同月比5・26%減、トラックは9万4122台、前年同月比23・84%減となった。トラックのうち1トン・ピックアップ車は9万1737台、同22・12%減だった。
一二月の輸出向け生産台数は8万1329台で、生産台数全体の51・18%を占めた。輸出向け生産が国内市場向け生産を上回るのは5か月連続。前年同月比では1・26%増となった。乗用車の輸出向け生産台数は3万2816台(34・11%増)、ピックアップ車は4万8513台(13・13%減)だった。一二月の国内販売向け生産台数は7万7564台で全体の48・82%を占めた。前年同月比では45・01%減。うち乗用車が3万1901台(56・44%減)、ピックアップ車が4万3224台(31・90%減)だった。
一~一二月の自動車生産の車種別内訳では、乗用車が107万1976台、前年同期比11・85%増となった。バスは756台で、前年同期比29・90%増、トラックは138万5254台で前年同期比7・37%減となった。1トン・ピックアップ車の生産台数は133万2913台、同8・22%減。ピックアップ車の内訳は、2ドアが49万1384台(0・76%減)、4ドアが72万8712台(8・51%減)、PPVが11万2817台(29・76%減)だった。その他トラックの一~一二月の生産台数は5万2341台で、前年同期比20・99%増。
一~一二月の輸出向け生産台数は112万1303台で、生産台数全体の45・64%を占めた。前年同期比では9・75%増。乗用車の生産台数は39万1908台(46・02%増)、1トン・ピックアップ車の生産台数は72万9395台(3・17%減)だった。
一~一二月の国内販売向け生産台数は133万5783台で全体の54・36%を占めた。前年同期比では6・72%減。乗用車の生産台数は67万9168台(1・46%減)、1トン・ピックアップ車の生産台数は60万3518台(13・66%減)だった。
FTI自動車部会は、一三年通年の自動車生産台数を250万台と予測していたが、予測値をわずかに下回った。一三年上半期は、一二年末に申請が締め切られた初めての新車購入者に対する物品税還付政策で、購入予約者に対する納車待ち解消のため自動車各社は生産を加速させていたが、納車を終えた年後半は反動減による国内市場の収縮を受け生産調整を余儀なくされた。そうした中でも生産台数が前年を上回ったのは輸出が概ね好調だったことが大きい。
なお一二月の国内自動車販売台数は10万8688台となったもよう。前年同月比では24・9%減となるものの、前月比では16・26%増を記録している。前年同月比での収縮は、新車購入奨励政策の反動によるもので、一方、前月比での増加はモーターエキスポでの予約台数が4万1083台を数えたことが大きい。この結果、一三年通年の国内新車販売台数は132万5478台となり、前年比7・7%減となった。
輸出台数は113万台に
FTI自動車部会によれば、一二月の自動車完成車輸出台数は8万7961台にとどまり、3か月連続で10万台を割り込んだ。輸出台数は前年同月比1・93%増となったが、前月比では8・38%減となった。輸出額は404億6289万バーツで前年同月比0・75%減。
一二月のエンジンの輸出額は28億3199万バーツ(59・77%増)、組立部品は173億4914万バーツ(21・26%増)、交換部品は18億4857万バーツ(12・49%増)だった。完成車、エンジン、組立部品、交換部品を合わせた輸出額は624億9259万バーツで6・84%増となった。
一~一二月の自動車完成車輸出台数は112万8152台で、前年比9・88%増となり、過去最高を更新した。輸出額は5121億8640万バーツで、前年に比べ4・50%増。一~一二月のエンジンの輸出額は283億5385万バーツ(5・05%増)、組立部品は1939億7038万バーツ(12・40%増)、交換部品は197億1526万バーツ(1・99%減)だった。完成車、エンジン、部品部品を合わせた輸出額は7542億2590万バーツで、6・26%増だった。
一四年は世界経済の回復による輸出増の見通しから、一部の自動車メーカーが生産を強化する準備をしている。FTI自動車部会スポークスマンのスラポン・パイシットパタナポン氏は、一四年の自動車生産について、輸出向け生産が牽引するとの見通しを示している。国内市場は政治情勢の悪化や、家計債務の膨張で調整が長引く見通し。自動車メーカーの多くが、タイを輸出拠点の一つにしており、世界市場の需要も伸びていることから、輸出生産を強化する計画を進めている。一四年の自動車生産台数は一三年並みの水準にとどまりそうだが、輸出台数は125万台に達すると見積もっている。
日付 : 2014年01月20日
By : 週刊タイ経済