アユタヤ銀行（ＢＡＹ）の後藤謙明ＣＥＯは、９％の貸出成長目標を５つの戦略的な取り組みを通じて達成すると述べている。三菱東京ＵＦＪ銀行の支援を通して、大企業や中小企業向けの取引を強化する一方で、消費者金融分野でのリーダーシップの地位を確保していくとしている。また最適なコストで預金ベースを築くとともに、タイが国境を接するカンボジア、ラオス、ミャンマーの急速な開発で生じる機会をつかむ方針。

　アユタヤ銀は三菱東京ＵＦＪ銀のグローバルなネットワークと国際銀行業務の専門技術を利用してタイ人、日本人、の多国籍企業向けの融資でシェアを伸ばすことを計画している。とくに取引先の拡大メコン地域での事業拡張をサポートし、取引先のサプライチェーンの強化、取引先の経営者や従業員向けのリテール金融サービスの強化を進めていく。

　中小企業向け業務では、ターゲット集団に対するブランドの知名度アップを中心に取り組んでいく。同時に、より広範な金融ソリューションを提供し、貸付申請と承認プロセスの時間短縮も進める。後藤ＣＥＯは、競争が激しい預金市場では、全体を見たアプローチを通じて預金ベースを築きたいと述べている。そのためにターゲットとする個人や企業に対するトータル金融ソルーション・モデルを提供する。


日付 : 2014年02月24日

By : 週刊タイ経済