タイ富士ゼロックスは事務用紙の市場に参入する。Ａ４サイズの事務用紙市場ではダブルＡとサイアム・セメント・グループの「アイデア」が大手だが、価格戦略を用いて１割ほど安い価格で提供することで市場を開拓する。

　富士ゼロックスはデジタル商業用プリンターの拡販も計画している。製品マニュアルやダイレクトメールなどを迅速かつ大量に生産するための需要がある。印刷物にはオフセット印刷からデジタル・デマンドオン印刷へとシフトする流れがあり、これがＡ４サイズの事務用紙の需要増に結びついている。タイの事務用紙市場の規模は昨年に１５％増となり、１００億バーツまで拡大している。これに対し、レーザープリンター市場は５％増程度にとどまっており、プリンター市場は全体でゼロ成長となっている。

　タイ富士ゼロックスは、今年の紙ビジネスの売上は総売上の少なくとも５％を占めると見ている。残りはインクカートリッジが６０％、プリンターが３５％。紙の販売ではＴＫＳテクノロジーを代理店に指名した。


日付 : 2014年03月03日

By : 週刊タイ経済