サイアム・クボタの農機販売 籾米代金未払いと旱魃が打撃
サイアム・クボタ・コーポレーションのオパート・デンワーチョー上級副社長は、二〇一四年の農機市場の成長率が10%程度に減速するとの見方を示している。籾米担保代金の支払いの遅れや広範囲に被害が及んでいる旱魃が農機市場の打撃になると分析している。サイアム・クボタの昨年の売上高はおよそ500億バーツ。国内販売が売上の8割を占め、残りはラオス、カンボジア、北米、インド向けなどの輸出となっている。
サイアム・クボタ・コーポレーションは日本のクボタが6割、サイアム・セメント・グループが4割を保有する合弁会社で、タイの農機市場で7割のシェアを持つ最大手。ナワナコン工業団地とアマタナコン工業団地に工場があり、年産能力はそれぞれ10万台、7万台。全国に82のディーラーを有し、ショールーム兼サービスセンターは205か所を数える。
カンボジアとラオスにも販売子会社を設け、ラオスでは二月二一日に営業を開始、カンボジアでは三月四日に営業を開始した。カンボジア、ラオスへの進出は二〇一五年終わりのASEAN経済共同体(AEC)の発足を見据えたもの。カンボジア現地法人は、クボタ・カンボジアで、資本金は3800万バーツ、ラオス法人はクボタ・ラオ・セールスで資本金は3000万バーツ。サイアム・クボタが経営を監督し、タイ人上級管理職を派遣する。2社はマーケティングとアフターサービスを担当する。
サイアム・クボタ・リーシングのスックシー・パンヤコーン社長は、籾米担保代金の支払い遅延で経営環境は悪化していると述べている。現在の不良債権比率は0・7%で、正常なレベルの0・6%をわずかに上回っているが、デフォルト・リスクはコントロール可能な水準にあるとしている。同社の債権残高は約500億バーツ。スックシー社長は、一部顧客が籾米担保代金が支払われていないことを理由に、ローン返済の猶予を求めていることを明らかにしている。同女史は返済が長期にわたって滞る場合も、農機は農家が収入を得るための主要な生産手段であるため、差し押さえることはしたくないと述べている。
サイアム・クボタ・リーシングはリスク分散とポートフォリオの多様化のため、稲作農家以外の農家への農機のハイヤーパーチェスを強化していく考え。パーム椰子、サトウキビ、天然ゴム、キャッサバなどの農家の農機需要を開拓していく。現在の顧客の割合は稲作農家が6割、非稲作農家が4割となっている。
日付 : 2014年03月10日
By : 週刊タイ経済
サイアム・クボタ・コーポレーションは日本のクボタが6割、サイアム・セメント・グループが4割を保有する合弁会社で、タイの農機市場で7割のシェアを持つ最大手。ナワナコン工業団地とアマタナコン工業団地に工場があり、年産能力はそれぞれ10万台、7万台。全国に82のディーラーを有し、ショールーム兼サービスセンターは205か所を数える。
カンボジアとラオスにも販売子会社を設け、ラオスでは二月二一日に営業を開始、カンボジアでは三月四日に営業を開始した。カンボジア、ラオスへの進出は二〇一五年終わりのASEAN経済共同体(AEC)の発足を見据えたもの。カンボジア現地法人は、クボタ・カンボジアで、資本金は3800万バーツ、ラオス法人はクボタ・ラオ・セールスで資本金は3000万バーツ。サイアム・クボタが経営を監督し、タイ人上級管理職を派遣する。2社はマーケティングとアフターサービスを担当する。
サイアム・クボタ・リーシングのスックシー・パンヤコーン社長は、籾米担保代金の支払い遅延で経営環境は悪化していると述べている。現在の不良債権比率は0・7%で、正常なレベルの0・6%をわずかに上回っているが、デフォルト・リスクはコントロール可能な水準にあるとしている。同社の債権残高は約500億バーツ。スックシー社長は、一部顧客が籾米担保代金が支払われていないことを理由に、ローン返済の猶予を求めていることを明らかにしている。同女史は返済が長期にわたって滞る場合も、農機は農家が収入を得るための主要な生産手段であるため、差し押さえることはしたくないと述べている。
サイアム・クボタ・リーシングはリスク分散とポートフォリオの多様化のため、稲作農家以外の農家への農機のハイヤーパーチェスを強化していく考え。パーム椰子、サトウキビ、天然ゴム、キャッサバなどの農家の農機需要を開拓していく。現在の顧客の割合は稲作農家が6割、非稲作農家が4割となっている。
日付 : 2014年03月10日
By : 週刊タイ経済