第1四半期の二輪車生産台数 前年同期比16・67%減に
タイ工業連盟(FTI)自動車部会の四月二八日の発表によれば、三月のタイの自動二輪車生産台数(完成車+完全ノックダウン部品)は22万5405台となり、前年同月を13・05%下回った。完成車の生産台数は17万4580台(16・02%減)、完全ノックダウンは5万825台(1・01%減)だった。一~三月合計のタイの自動二輪車生産台数は60万8051台となり、前年同期を16・67%下回った。完成車の生産台数は46万2218台(21・36%減)、完全ノックダウンは14万5833台(2・74%増)だった。
FTI自動車部会のスラポン・パイシットパタナポン広報担当によれば、向こう3か月の自動二輪車メーカー各社の生産計画台数は直近3か月の生産実績を上回る見通しとなっているが、前年同期を下回る。一四年四~六月期の生産計画台数は57万5007台で、直近3か月(一~三月)の生産実績の46万2218台を24・40%上回る。しかし一三年四~六月期の生産実績の60万6840台との比較では5・25%減が見込まれている。
FTIは年初時点で二〇一四年の二輪車生産台数を225万台と予測していた。一三年実績の221万8625台に比べると1・41%増となる数字。このうち輸出向け生産は約35万台で、一三年実績の33万3780台を4・86%上回る一方、国内市場向け生産は約190万台で、一三年実績の188万4845台を0・8%上回ると見ている。
一方、三月期の輸出台数(完成車+CKD)は7万4857台で、前年同月比6・14%減となった。完成車が2万4032台で15・42%減となった一方、CKDは5万825台で1・01%減だった。輸出額は40億4494万バーツとなり、前年同月を6・44%下回った。組立部品の輸出額は5億9859万バーツで15・72%減。交換部品は1億57万バーツで同6・94%増だった。二輪車、部品を合わせた輸出額は47億4409万バーツで、前年同月を7・48%下回った。
一~三月期の輸出台数は22万598台で、前年同期比0・69%減となった。完成車が7万4765台で6・77%減となった一方、CKDは14万5833台で2・74%増だった。輸出額は119億7102万バーツとなり、前年同期を0・81%下回った。組立部品の輸出額は14億44772万バーツで31・93%減。交換部品は2億4019万バーツで同0・02%減だった。二輪車、部品を合わせた輸出額は136億5893万バーツで、前年同期を5・38%下回った。
一方、APホンダ社によれば、第1四半期の二輪車の新車登録台数は43万1795台で前年同期を21・4%下回った。二輪車市場で首位のホンダ車の登録台数も前年同期比15・7%減となる34万164台にとどまった。景気停滞により新車購入を手控える動きが広まっている。APホンダは、今年のタイの二輪車市場は185万台を下回ると見ている。昨年の新車登録台数は約200万で前年同期比6・1%減だった。ホンダ車の昨年の登録台数は149万台で前年比0・54%増だったが、今年は140万台程度にとどまると見ている。
APホンダのスチャート・アルンセーンロート取締役は、政治危機が消費者の信頼感を損ねていることや景気の減速が二輪車市場の足枷になっていると述べている。また籾米担保代金の支払い遅延で農家の購買力も弱まっている。APホンダの系列ディーラーは自己割賦の支払い期間の延長や、月々の支払い額の引き下げなどの支援パッケージを設けている。APホンダは、中・大型バイクやスポーツモデルの人気が高まっていることから、この分野の販売強化を目指している。
日付 : 2014年05月05日
By : 週刊タイ経済
FTI自動車部会のスラポン・パイシットパタナポン広報担当によれば、向こう3か月の自動二輪車メーカー各社の生産計画台数は直近3か月の生産実績を上回る見通しとなっているが、前年同期を下回る。一四年四~六月期の生産計画台数は57万5007台で、直近3か月(一~三月)の生産実績の46万2218台を24・40%上回る。しかし一三年四~六月期の生産実績の60万6840台との比較では5・25%減が見込まれている。
FTIは年初時点で二〇一四年の二輪車生産台数を225万台と予測していた。一三年実績の221万8625台に比べると1・41%増となる数字。このうち輸出向け生産は約35万台で、一三年実績の33万3780台を4・86%上回る一方、国内市場向け生産は約190万台で、一三年実績の188万4845台を0・8%上回ると見ている。
一方、三月期の輸出台数(完成車+CKD)は7万4857台で、前年同月比6・14%減となった。完成車が2万4032台で15・42%減となった一方、CKDは5万825台で1・01%減だった。輸出額は40億4494万バーツとなり、前年同月を6・44%下回った。組立部品の輸出額は5億9859万バーツで15・72%減。交換部品は1億57万バーツで同6・94%増だった。二輪車、部品を合わせた輸出額は47億4409万バーツで、前年同月を7・48%下回った。
一~三月期の輸出台数は22万598台で、前年同期比0・69%減となった。完成車が7万4765台で6・77%減となった一方、CKDは14万5833台で2・74%増だった。輸出額は119億7102万バーツとなり、前年同期を0・81%下回った。組立部品の輸出額は14億44772万バーツで31・93%減。交換部品は2億4019万バーツで同0・02%減だった。二輪車、部品を合わせた輸出額は136億5893万バーツで、前年同期を5・38%下回った。
一方、APホンダ社によれば、第1四半期の二輪車の新車登録台数は43万1795台で前年同期を21・4%下回った。二輪車市場で首位のホンダ車の登録台数も前年同期比15・7%減となる34万164台にとどまった。景気停滞により新車購入を手控える動きが広まっている。APホンダは、今年のタイの二輪車市場は185万台を下回ると見ている。昨年の新車登録台数は約200万で前年同期比6・1%減だった。ホンダ車の昨年の登録台数は149万台で前年比0・54%増だったが、今年は140万台程度にとどまると見ている。
APホンダのスチャート・アルンセーンロート取締役は、政治危機が消費者の信頼感を損ねていることや景気の減速が二輪車市場の足枷になっていると述べている。また籾米担保代金の支払い遅延で農家の購買力も弱まっている。APホンダの系列ディーラーは自己割賦の支払い期間の延長や、月々の支払い額の引き下げなどの支援パッケージを設けている。APホンダは、中・大型バイクやスポーツモデルの人気が高まっていることから、この分野の販売強化を目指している。
日付 : 2014年05月05日
By : 週刊タイ経済