GM、フォード エコカー投資に変更なし
ゼネラル・モーターズ・タイランドのマルコス・パーティ社長は、政治不安が続いていることで今年のタイの新車市場は100~110万台規模に収縮すると見ていることを明らかにしている。タイの新車市場はまだ健全なレベルにあるが、現在の政治情勢や景気の後退を考えると、過去2年のような年間130万台超の販売台数を達成することはほとんど不可能だとしている。
一~三月の新車販売台数は22万4171台で、前年同期の41万3256台から45・8%減となっている。一二年の新車販売台数は、政府の減税政策の効果から145万台を記録、一三年も上半期は同政策の効果が続いたため、133万台を記録していた。
パーティ社長は、現在、タイの新車市場に生じている影響は短期的なものに過ぎず、GMがタイならびにASEANでの事業拡張を続けることを強調している。GM(シボレー)の一二年の新車販売台数は7万5461台、一三年は5万150台だった。今年第1四半期のシボレーの販売台数は7244台で、前年同期の1万6454台から58・5%減となっている。GMは一四年の販売台数目標を明らかにしていない。
一方、フォード・タイランドのユコントーン・ウィサットコーシン社長は、消費の収縮の結果、一三年の終わりから新車販売が落ち込んでいることを明らかにしている。ただし現在の新車市場については、一二年の減税政策の満了で正常な水準に戻ったとの見方をしている。フォードのタイにおける新車販売台数は一二年に5万4865台、一三年に5万1200台を記録している。今年第1四半期の販売台数は9838台で、前年同期の1万5061台から34・7%減となった。
GM、フォードともに、投資委員会(BOI)の第2次エコカー・プロジェクトに参加申請を行なっている。第2次エコカー・プロジェクトには、すでにエコカーを生産している日系5社のほか、新規に5社が投資申請を行なっている。10社合計の投資予定額は1000億バーツ以上で、合計生産計画台数は158万台に及ぶ。既存5社は868億バーツの投資で年間75万3000台の生産を計画している一方、新規5社は520億バーツの投資で年間82万8000台のエコカー生産を計画している。最初のエコカー・プロジェクトは〇七年に開始され、288億バーツの投資を引き付けた。第1次エコカー・プロジェクトに参加したのは三菱自、ホンダ、トヨタ、日産、スズキの日系5社。
GMタイのパーティ社長は、進行中の政治不安にもかかわらず、エコカー計画への投資方針に変化はないとしている。現在、GMはタイで2つの工場を経営し、年間18万台の自動車をタイで生産しているほか、12万基のディーゼル・エンジンも生産している。これまでの累積投資額は14億ドル。一方のフォードは、タイでのエコカー生産を開始すれば、タイ工場をASEANの生産ハブとして活用する考え。
日付 : 2014年05月19日
By : 週刊タイ経済
一~三月の新車販売台数は22万4171台で、前年同期の41万3256台から45・8%減となっている。一二年の新車販売台数は、政府の減税政策の効果から145万台を記録、一三年も上半期は同政策の効果が続いたため、133万台を記録していた。
パーティ社長は、現在、タイの新車市場に生じている影響は短期的なものに過ぎず、GMがタイならびにASEANでの事業拡張を続けることを強調している。GM(シボレー)の一二年の新車販売台数は7万5461台、一三年は5万150台だった。今年第1四半期のシボレーの販売台数は7244台で、前年同期の1万6454台から58・5%減となっている。GMは一四年の販売台数目標を明らかにしていない。
一方、フォード・タイランドのユコントーン・ウィサットコーシン社長は、消費の収縮の結果、一三年の終わりから新車販売が落ち込んでいることを明らかにしている。ただし現在の新車市場については、一二年の減税政策の満了で正常な水準に戻ったとの見方をしている。フォードのタイにおける新車販売台数は一二年に5万4865台、一三年に5万1200台を記録している。今年第1四半期の販売台数は9838台で、前年同期の1万5061台から34・7%減となった。
GM、フォードともに、投資委員会(BOI)の第2次エコカー・プロジェクトに参加申請を行なっている。第2次エコカー・プロジェクトには、すでにエコカーを生産している日系5社のほか、新規に5社が投資申請を行なっている。10社合計の投資予定額は1000億バーツ以上で、合計生産計画台数は158万台に及ぶ。既存5社は868億バーツの投資で年間75万3000台の生産を計画している一方、新規5社は520億バーツの投資で年間82万8000台のエコカー生産を計画している。最初のエコカー・プロジェクトは〇七年に開始され、288億バーツの投資を引き付けた。第1次エコカー・プロジェクトに参加したのは三菱自、ホンダ、トヨタ、日産、スズキの日系5社。
GMタイのパーティ社長は、進行中の政治不安にもかかわらず、エコカー計画への投資方針に変化はないとしている。現在、GMはタイで2つの工場を経営し、年間18万台の自動車をタイで生産しているほか、12万基のディーゼル・エンジンも生産している。これまでの累積投資額は14億ドル。一方のフォードは、タイでのエコカー生産を開始すれば、タイ工場をASEANの生産ハブとして活用する考え。
日付 : 2014年05月19日
By : 週刊タイ経済