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4月の自動車販売台数 前年同月比33・2%減に

 タイ国トヨタ自動車が五月二六日に発表した四月の国内自動車(新車)販売台数は7万3260台となり、前年同月比33・2%減となった。前年四月が政府の初めての新車購入者に対する物品税還付政策の納車増で販売台数が底上げされていたことに加え、足元の景気の失速と消費者の信頼感の悪化から新車需要が落ち込んでいる。年前半は大幅減が続く見通しで、新車市場は通年で100万台を下回るとの予測も出ている。

 四月の乗用車の販売台数は3万1168台で、前年同月比34・4%減。商用車の販売台数は4万2092台で前年同月比32・3%減となった。商用車のうち1トン・ピックアップ・トラック(PPVを含む)は3万4383台、35・0%減だった。

 四月の販売台数をメーカー別に見ると、首位のトヨタの販売台数は2万6683台で、前年同月比では25・9%減となった。いすゞは1万3467台で36・8%減。ホンダは7194台で64・4%減だった。

 乗用車の販売台数はトヨタが1万2599台で、前年同月比3・0%増。ホンダは6473台で65・5%減。日産は2949台、14・1%減。商用車は、トヨタが1万4084台、前年同月比で40・8%減。いすゞは1万3467台で36・8%減。フォードは2938台、前年同月比55・2%減。商用車のうち1トン・ピックアップ車(PPVを含む)の販売台数は、トヨタが1万3267台(39・2%減)、いすゞが1万2538台(35・5%減)、三菱自が2822台(36・5%減)。PPVを除く1トン・ピックアップ車の販売台数は、トヨタが1万1712台(38・8%減)、いすゞが1万889台(43・4%減)、三菱自が2238台(27・7%減)だった。

 一~四月の新車販売台数は29万7431台となり、前年同月比43・1%減。一~四月の乗用車の販売台数は12万1450台で、前年同期比51・4%減。商用車の販売台数は17万5981台で、前年同期比35・6%減。商用車のうち1トン・ピックアップ・トラック(PPVを含む)は14万5402台、36・6%減だった。PPVを除く1トン・ピックアップ車の販売台数は12万7260台で同38・6%減。

 一~四月の販売台数をメーカー別に見ると、首位のトヨタの販売台数は11万898台で、前年同期比で31・2%減となった。いすゞは5万6111台で33・3%減、ホンダは2万9555台で68・0%減だった。

 乗用車の販売台数はトヨタが5万1969台で、前年同期比21・5%減。ホンダは2万5630台で68・4%減。日産は1万2262台、66・4%減。商用車は、トヨタが5万8929台、前年同期比38・0%減。いすゞは5万111台で33・3%減。三菱自は1万3040台、前年同期比48・3%減。商用車のうち1トン・ピックアップ車(PPVを含む)の販売台数は、トヨタが5万5677台(36・8%減)、いすゞが5万2223台(31・0%減)。PPVを除く1トン・ピックアップ車の販売台数は、トヨタが4万8721台(36・5%減)、いすゞが4万4526台(40・5%減)だった。(17面のデータ参照)

 一方、タイ工業連盟(FTI)の自動車部会によれば、今年一~四月の自動車生産台数は64万4222台、前年同期比では27・77%減となっている。FTI自動車部会のスラポン・パイシットパタナポン広報担当は政治的な緊張が続き、景気の見通しも良くないなか、今年のタイの新車市場は100万台を下回ると予測している。スラポン氏は、新車販売台数が月間10万台に満たないでいることは、市場の需要の弱さを反映したものだとしている。FTI自動車部会は年初時点で、今年の国内新車販売台数は前年の132万台を下回るものの、120万台に達するものと見積もっていた。国内販売が減速することで、通年の生産台数も年間240万台の目標の達成は困難になっている。


日付 : 2014年06月02日

By : 週刊タイ経済

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