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5月の自動車販売台数 前年同月比37・7%減に

 タイ国トヨタ自動車が六月二四日に発表した五月の国内自動車(新車)販売台数は6万9681台となり、前年同月比37・7%減となった。国内景気の減速と五月下旬の政変が消費者心理を圧迫したことが理由。この結果、一~五月の販売台数は36万7112台、前年同期比42・2%減となっている。国内景気は減速しており、政府部門の経済刺激の効果や消費者の信頼感の改善には一定の時間が必要なことから、六月も新車販売台数は五月並みの水準にとどまりそうで、新車市場は通年で100万台を下回りそうな見通しとなっている。(17面のデータ参照)

 五月の乗用車の販売台数は2万9330台で、前年同月比44・4%減。商用車の販売台数は4万351台で前年同月比31・7%減となった。商用車のうち1トン・ピックアップ・トラック(PPVを含む)は3万2963台、33・6%減だった。

 五月の販売台数をメーカー別に見ると、首位のトヨタの販売台数は2万5556台で、前年同月比では32・8%減となった。いすゞは1万3649台で26・8%減。ホンダは8641台で60・2%減だった。

 乗用車の販売台数はトヨタが1万1686台で、前年同月比28・4%減。ホンダは7933台で60・6%減。日産は2385台、29・5%減。商用車は、トヨタが1万3870台、前年同月比で36・1%減。いすゞは1万3649台で26・8%減。商用車のうち1トン・ピックアップ車(PPVを含む)の販売台数は、トヨタが1万3118台(35・4%減)、いすゞが1万2637台(22・8%減)、三菱自が2359台(48・6%減)。PPVを除く1トン・ピックアップ車の販売台数は、トヨタが1万1400台(36・0%減)、いすゞが1万851台(33・1%減)、フォードが1939台(8・4%減)だった。

 一~五月の新車販売台数は36万7112台となり、前年同月比42・2%減。一~五月の乗用車の販売台数は15万780台で、前年同期比50・1%減。商用車の販売台数は21万6332台で、前年同期比34・9%減。商用車のうち1トン・ピックアップ・トラック(PPVを含む)は17万8365台、36・1%減だった。PPVを除く1トン・ピックアップ車の販売台数は15万6101台で同38・1%減。

 一~五月の販売台数をメーカー別に見ると、首位のトヨタの販売台数は13万6454台で、前年同期比で31・5%減となった。いすゞは6万9760台で32・1%減、ホンダは3万8196台で66・5%減だった。

 乗用車の販売台数はトヨタが6万3655台で、前年同期比22・8%減。ホンダは3万3563台で66・8%減。日産は1万4647台、63・3%減。商用車は、トヨタが7万2799台、前年同期比37・7%減。いすゞは6万9760台で32・1%減。三菱自は1万5399台、前年同期比48・3%減。商用車のうち1トン・ピックアップ車(PPVを含む)の販売台数は、トヨタが6万8795台(36・6%減)、いすゞが6万4860台(29・6%減)、三菱自が1万5399台(48・3%減)。PPVを除く1トン・ピックアップ車の販売台数は、トヨタが6万121台(36・4%減)、いすゞが5万5377台(39・1%減)、三菱自が1万2565台(41・0%減)だった。

 キング・オブ・オート・プロダクツ社のアサダウット・アササッパキット社長は、タイの自動車市場が今年の下半期に上向くことを期待していると述べている。上半期は政治混乱が自動車の買い手の信頼感を悪化させたが、政局の改善で薄明かりが差すと期待している。同社は七月二~六日にバンナー区のBITEC会議場で「ファスト・オートショー・タイランド2014」を開催する。新車と中古車の展示会で、昨年のイベントでは27万人が来場し、3900台の注文が入った。今年は来場者数30万人、注文台数4000台を見込んでいる。この展示会にはシトロエン、デーヴァ(Deva)、フォード、ホンダ、ヒュンダイ、いすゞ、マツダ、三菱、日産、シュコダ、スズキ、トヨタが出展するほか、主要な中古車ディストリビュータ6社が出展する。


日付 : 2014年06月30日

By : 週刊タイ経済

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