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スズキ自動車タイランド 新型エコカーのセレリオ発売

 スズキ自動車タイランドは、五月末、エコカーの新モデル「セレリオ」の販売を開始した。今年三月下旬から四月初めに開催された第35回バンコク・インターナショナル・モーターショーにも出品した新型小型車で、前年一一月のモーター・エキスポに出品したコンセプトモデル「A:Wind(エーウインド)」を市販化したグローバルコンパクトカー。車体の構造やレイアウトを見直し、コンパクトな車体ながら広い室内空間と荷室容量を実現したパッケージングに、開放感のあるインテリアとエクステリアのデザインを採用した。

 5ドアのコンパクトカーであるセレリオは、操作性を高めた新開発の5速マニュアルトランスミッションに加え、自動変速機が主流のタイ市場向けに副変速機付CVTの2種類のトランスミッションを用意し、新開発の1・0Lエンジンと組み合わせることで、タイ政府が独自に規格しているエコカー適合車の燃費条件である5L/100㎞を達成した。エンジン・サイズは「スイフト」の1・2Lよりも小さくなる。

 スズキは、二〇一二年三月より、タイでエコカーの「スイフト」の生産・販売を開始し、二〇一三年は約5万台を生産している。セレリオは今年五月より生産を開始しており、今年後半には欧州向けモデルの生産を開始する計画。

 スズキは二〇一四年のタイ国内での販売目標を5万台から4万台に下方修正した。杉山隆之社長は、一~四月の新車販売台数が43・1%減となっていることに基づくものだと説明している。昨年のスズキの販売台数は4万5200台だった。スズキは今年のタイ全体の新車市場が一三年の132万台を下回る95万台程度にとどまるものと見ている。スイフトとセレリオを合わせた今年の輸出目標台数は2万台。スイフトは主にインドネシア、マレーシア、オーストラリアに出荷される一方、セレリオはアジアとヨーロッパに輸出する。


日付 : 2014年06月23日

By : 週刊タイ経済

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