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上半期の自動車販売台数 前年同期比40・5%減に

 タイ国トヨタ自動車が七月二九日に発表した六月の国内自動車(新車)販売台数は7万3799台となり、前年同月比30・4%減となった。初めての新車購入者に対する物品税還付政策による反動減に加え、足元の景気の減速と消費者の信頼感の悪化から新車需要が落ち込んでいる。新車市場は通年で100万台を下回る見通しで、トヨタは通年予測を前年比30・9%減となる92万台に下方修正した。

 六月の乗用車の販売台数は3万2934台で、前年同月比33・7%減。商用車の販売台数は4万865台で前年同月比27・5%減となった。商用車のうち1トン・ピックアップ・トラック(PPVを含む)は3万3659台、28・5%減だった。

 六月の販売台数をメーカー別に見ると、首位のトヨタの販売台数は2万7543台で、前年同月比では27・6%減となった。いすゞは1万3398台で24・3%減。ホンダは9087台で47・6%減だった。

 乗用車の販売台数はトヨタが1万2785台で、前年同月比24・1%減。ホンダは8459台で48・0%減。日産は2502台、31・9%減。商用車は、トヨタが1万4758台、前年同月比で30・4%減。いすゞは1万3398台で24・3%減。フォードは2761台、前年同月比0・4%減。商用車のうち1トン・ピックアップ車(PPVを含む)の販売台数は、トヨタが1万3797台(30・2%減)、いすゞが1万2377台(19・4%減)、三菱自が2519台(31・3%減)。PPVを除く1トン・ピックアップ車の販売台数は、トヨタが1万2125台(32・2%減)、いすゞが1万754台(29・4%減)、三菱自が2064台(21・0%減)だった。

 一~六月の新車販売台数は44万911台となり、前年同月比40・5%減。一~六月の乗用車の販売台数は18万3720台で、前年同期比47・8%減。商用車の販売台数は25万7191台で、前年同期比33・8%減。商用車のうち1トン・ピックアップ・トラック(PPVを含む)は21万2024台、35・0%減だった。PPVを除く1トン・ピックアップ車の販売台数は18万5840台で同37・2%減。

 一~六月の販売台数をメーカー別に見ると、首位のトヨタの販売台数は16万3997台で、前年同期比で30・9%減となった。いすゞは8万3158台で30・9%減、ホンダは4万7283台で64・0%減だった。

 乗用車の販売台数はトヨタが7万6440台で、前年同期比23・0%減。ホンダは4万2022台で64・2%減。日産は1万7149台、60・6%減。商用車は、トヨタが8万7557台、前年同期比36・5%減。いすゞは8万3158台で30・9%減。フォードは1万5427台、前年同期比11・3%減。商用車のうち1トン・ピックアップ車(PPVを含む)の販売台数は、トヨタが8万2592台(35・6%減)、いすゞが7万7237台(28・1%減)、三菱自が1万7918台(46・5%減)。PPVを除く1トン・ピックアップ車の販売台数は、トヨタが7万2246台(35・7%減)、いすゞが6万6131台(37・8%減)、三菱自が1万4629台(38・8%減)だった。(17面のデータ参照)

 タイ国トヨタの棚田京一社長は、トヨタの上半期の国内販売台数は前年同期比30・9%減となったものの、上半期の完成車の輸出台数が23万6台を記録し、前年同期比14・9%増となったことを明らかにしている。完成車の輸出額は1049億800万バーツ。OEM部品の輸出が330億7600万バーツあり、合計輸出額は1379億8400万バーツに達している。棚田社長は、通年の国内新車市場について、92万台程度にとどまると予測している。前年比では30・9%減。ここに来て政情が安定し、景気にも回復の兆しが見えることから、下半期の新車市場は回復する見通しで、上半期時点の40・5%減から改善する。トヨタの予測では、乗用車の市場は39万9000台(36・8%減)、商用車は52万1000台(25・5%減)、1トン・ピックアップ車(PPVを含む)は38万6000台(27・0%減)。トヨタの販売目標台数は33万台で、内訳は乗用車が15万4000台(19・0%減)、商用車が17万6000台(31・1%減)。商用車のうち1トン・ピックアップ車は16万7000台(29・5%減)。また完成車の輸出台数は通年で43万3000台、金額にして1969億バーツを見込んでいる。OEM部品の輸出689億バーツを合わせた通年の合計輸出目標は2658億バーツ。

 なお、タイ工業連盟(FTI)の自動車部会によれば、上半期の自動車生産台数は95万2685台、前年同期比では28・95%減となった。FTI自動車部会のスラポン・パイシットパタナポン広報担当は、一四年通年の生産台数予測を従来の240万台から220万台へと下方修正したことを明らかにしている。20万台の下方修正は、国内市場の落ち込みが主因。輸出向け生産台数は従来予測に等しい120万台に達すると見ているが、国内向け生産台数は当初予測の120万台を下回る100万台にとどまる。二〇一三年の自動車生産実績は245万7057台となっているため、220万台にとどまれば、前年比で10・46%減となる。一三年の輸出向け生産台数は112万1303台だったため、120万台を生産すれば7・02%増となる。一方、一三年の国内向け生産台数は133万5754台だったため、100万台にとどまれば10・46%減となる。


日付 : 2014年08月04日

By : 週刊タイ経済

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