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7月のタイのコメ輸出 94万トンで3年ぶりの高水準

 タイ・コメ輸出業者協会は今年七月のタイのコメ輸出が94万1691トンとなり、直近の3年間で最高を記録したことを明らかにした。二〇一一年八月に記録した101万トンに次ぐ数量。チャリオン・ラオタマタット会長は通年の輸出数量が1000万トンに達すると予測している。バーツ相場が安定的に推移すれば、アフリカ諸国の需要が続いていることと、タイ政府による保管米の放出が続いていることでコメの輸出は高水準で推移すると見ている。

 七月のタイのコメ輸出のうち44万8652トンが普通白米で、主にコートジボワール、中国、ギアナ向けに出荷された。ホームマリ(香り米)は13万3010トンで、蒸し米は34万5713トンだった。今年七月までの7か月間の輸出数量は562万トンで、前年同期比55・5%増となった。輸出額は908億5000万バーツで、前年同期比20・6%増。仕向け地別ではベニン向けが68万9329トンで最も多く、中国(33万8170トン)、コートジボアール(32万5558トン)、ナイジェリア(32万1955トン)、カメルーン(28万1905トン)で続いている。

 輸出が急増しているのは、タイ米の輸出価格が下落し、ライバル国との価格差がなくなってきていることが大きい。このため八月も90万トン以上の輸出が期待されている。一方、政府は保管米の払い下げを時間をかけて徐々に進めていく方針を明らかにしている。また政府間取引で、中国、インドネシア、マレーシアなどと協議している。


日付 : 2014年09月15日

By : 週刊タイ経済

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