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シャープ・タイ B2Bの市場を強化

 シャープ・タイはタイでの市場シェアを拡大するためB2B(企業対企業)戦略を導入する。向こう3~5年以内にシャープのASEANでの売上に占めるタイの寄与度を2倍にすることが目標。現在、タイでの売上高は、インドネシアの40%、マレーシアの15~20%を下回る10%程度となっている。

 シャープ・タイはLED照明を倉庫やディストリビューション・センターを持つ企業向けに直接売り始めた。こうしたB2Bのチャネルで販売する商品は他に病院向けの洗濯機、複写機、太陽電池などがある。まずはB2Bチャネルからの市場の反応をテストし、結果が上々であれば、二〇一六年にもB2Bビジネスを担当する組織を立ち上げる。

 シャープ・タイにとって、メインになるのは一般顧客向けの電化製品で、引き続き家電販売を中心に据える。このほど液晶TV「AQUOSクアトロン・プロ」シリーズの新モデルを投入した。60~80インチの大画面TVを9万4990バーツから29万9990バーツの価格で販売する。販売目標は2000台。

 シャープ・タイのTV受像機事業は、政変による政治デモの収束や地上デジタルTV放送の開始、サッカーW杯などの支援材料を受け、売上が緩やかな回復に向かっている。しかし家電全般の販売は主に年前半の政治危機のため落ち込んでいる。来年三月末までの二〇一四会計年度の売上高は60億バーツを見込んでいる。二〇一五年度の売上目標は65億バーツ。売上のおよそ半分は冷蔵庫、炊飯器などの家電で、35%がTV受像機、残りは太陽電池や複写機などとなっている。


日付 : 2014年09月22日

By : 週刊タイ経済

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