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メガソーラーのSPCG社 京セラの太陽パネル製造に出資

 ASEANで最大のメガソーラーでSET上場企業のSPCG社は、京セラの太陽パネル生産事業に10%を出資する計画だ。ワンディ・クンチョンヤコン会長が明らかにしたもので、京セラが設立するソーラー・パワー・ルーフ社に出資する。太陽パネル製造の工場はナコンラチャシマ県に設ける。年間生産能力は1000キロワット。来年初めの運転開始を予定している。

 SPCGと京セラは二〇〇八年以来、タイでのメガソーラー開発で戦略的なパートナーとなっており、SPCGが開発したメガソーラーはすべて京セラ製の太陽パネルを採用している。SPCGは東北地方10県の36か所にメガソーラーを開発しており、七月末時点の合計発電容量は260メガワット。

 SPCGは九月一八日、ホームセンター大手のホーム・プロダクツ・センター社向けに太陽パネルを供給する契約を交わしたことを明らかにした。契約期間は3年。ホーム・プロダクツ社がチェーン展開する「ホームプロ」の全国66店舗で出力2・75~4・50キロワットの太陽パネルを販売する。価格は20~40万バーツで、25年保証つき。保証期間の25年間で90~120万バーツの電気代を節約できるという。太陽パネルの小売では今年、5億バーツの収入を見込んでいる。向こう2年間で1000~3000セットの販売を目標としている。

 SPCGはこのほか、SET上場の住宅デベロッパーのSCアセット社との間でも新規開発する住宅プロジェクト向け太陽パネルの供給で交渉を進めている。消費者の環境意識の高まりや、今後数年で電力料金が値上がりすると予測されている環境下で、太陽パネルの需要は伸びると予測。販路の開拓を進めていく。

 このほかに地方電力公団(PEA)が子会社のPEAエンコム社を通じて計画しているミャンマーとマレーシアでのメガソーラーの太陽パネル・ビジネスでも提携交渉を進めている。


日付 : 2014年09月29日

By : 週刊タイ経済

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