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三井不動産とアナンダ社 バンコクでのコンド開発継続

 三井不動産は、タイの住宅デベロッパーのアナンダ・デベロップメント社(ANAN)をパートナーとして、タイでのコンドミニアム開発への投資を継続する。両者は3件総額25億バーツのコンドミニアムを共同開発しているが、来年にはさらに25億バーツ規模のプロジェクトを計画している。

 三井不動産と三井不動産レジデンシャルは、シンガポールに登記する共同出資会社である三井不動産アジアを通じて、バンコク市内中心地区で1598戸のコンドミニアム事業「イデオQチュラ・サムヤーン」を実施。好調だったことから2つの超高層コンドミニアム事業(計約1330戸)を追加している。バンコクのアソークに位置する「アシュトン・アソーク」と、ラーチャテーウィに位置する「イデオQサイアム・ラチャテウィ」で、いずれも都心部に位置する。

 バンコクの不動産市場は長期間安定的に成長を続けてきており、中間所得層の人口が増加していることから住宅需要が拡大している。アナンダはコンドミニアム開発で大手のSET上場企業。三井不動産がこれまで日本国内やシンガポールで培ってきた住宅開発・マーケティングなどのノウハウを最大限に活かし、今後もアナンダ社と共同で開発事業を推進していく。

 アナンダのチャノン・ルアンクリタヤ社長兼CEOは、三井不動産が東南アジアの近隣国に投資を拡大する際にもアナンダと組むことを希望していると述べている。アナンダは九月半ば、「アシュトン・アソーク」「アシュトン・ラーチャテーウィ」「イデオ・モビ・スクムウィット・イーストゲート」「イデオ・モビ・ウォンサワン・インターチェンジ」の4件のプロジェクトを開始している。これら4件で60億バーツの売上(プレセール)を見込んでおり、今年の売上目標は115億バーツに上方修正した。今年8か月間のプレセールは52億バーツを記録している。

 チャノン社長兼CEOは、プラユット新政府が首都の電車プロジェクトの推進を表明していることからも、沿線のコンドミニアム開発事業の将来性を確信していると述べている。二〇一九年までにバンコク首都圏に222の電車駅ができることになるが、そのすべてがコンドミニアム開発に適しているわけではないため、人口密度などを見て、開発計画を進めていきたいと述べている。


日付 : 2014年09月29日

By : 週刊タイ経済

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