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ダウェー開発に日本が参加表明 外務副大臣が3か国協議を提案

 プラユット首相は一〇月二日、2日間の日程でタイを訪問した日本の城内実外務副大臣の表敬訪問を受けた。ヨンユット・マイヤラープ政府報道官の発表によれば、城内外務副大臣はプラユット大将の首相就任を祝福する安倍首相の祝辞を伝えた上で、ミャンマーのダウェー深海港開発プロジェクトへの投資に関心を表明。城内外務副大臣からタイ、ミャンマーと日本による3か国協議の提案があった。日本は、タイとミャンマー両国によるダウェー開発を支援する用意があり、3か国協議が、同計画における日本の投資を話し合うのに最も良い方法だと提案した。  同政府報道官は、プラユット首相が、タイにおける日本企業の投資を促進、保護することを約束。すべてのステークホルダーの間で、投資利益は公正に分配されることを強調した。首相はタイがミャンマー、ラオス、カンボジア、マレーシアと国境を接する地域での経済特別区の開発構想も伝え、日本の投資を促した。国境地域開発における日本の関与は成長を分散させ、地域住民の収入を増やすのに役立つと述べている。

 プラユット首相はまた、タイの政局について城内副大臣に説明した。首相は国家平和秩序維持団(NCPO)と暫定政府の役割について説明した。首相はまた、観光のハイシーズンと正月休暇に日本の観光客がタイを訪問するよう求めた。日本側はタイ観光促進を約束している。

 ヨンユット報道官は、日本の総理大臣がプラユット首相の日本公式訪問を打診してきたことを明らかにし、今年末までに日本を訪問する方向で日程調整にあたるとした。プラユット首相は一〇月八、九日にミャンマーを訪問する。この公式訪問ではダウェー・プロジェクトについても話し合う予定。首相はまた一〇月一六、一七日にイタリアのミラノで開催される第10回アジア欧州首脳会議にも出席することにしている。

 タイの新政権の発足後、日本外務省の政務レベルの要人の訪問はこれが初めて。城内外務副大臣は日タイ関係をさらに強化していきたいとし、タイが民政移管「ロードマップ」に沿って民主化を進めることを期待すると伝えた。また日本企業にとって重要な透明・公正な投資環境の整備やタイのインフラ案件における日本の技術の活用、東日本大震災後の放射性物質に係る食品輸入規制の早期撤廃を改めて要請した。


日付 : 2014年10月06日

By : 週刊タイ経済

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