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充足経済哲学で農村開発  政府が86億バーツの予算

 プラユット政府は国王陛下の充足経済哲学に基づく開発を促進するため、二〇一四~二〇一七年に86億7000万バーツを全国1万9000か所の村落に配分する計画だ。プラユット首相は、所得格差がタイ社会の主要問題であることは疑いようがなく、陛下の充足経済哲学を用いてこの問題に対処すると述べている。
 プラユット政府が計画する86億7000万バーツの予算は主にアピシット政府が設定した充足経済基金の残金を使うもので、現政府はこのイニシアチブを監督するために首相自身が統轄する新しい委員会を設置する。新しいイニシアチブの下で、農業・協同組合省は、農家の収入を引き上げるため農業協同組合を強化する。また土地なし農民が作物を栽培できるよう全国の国有地を再分配することも考えている。プラユット首相は、政府、民間と地域社会の間の協力が重要で、3者が農家の所得、農地と用水管理についてしっかりと話し合う必要があると述べている。
 政府のイニシアチブは、充足経済哲学を使って地方農村開発に取り組んでいるピット・トーン・ラン・プラ(陰徳)財団を主要なパートナーにするものと見られている。同財団の開発プロジェクトは約500社の民間企業がサポートを約束している。同財団のディサナッダー・ディサクン事務局長は、1万9000の村落はタイ全土の村の4分の1を占めるに過ぎないが、将来的により多くのエリアをカバーするためにプロジェクトは拡大されると述べている。



日付 : 2014年10月20日

By : 週刊タイ経済

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