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メガソーラーのSPCG社 京セラと組んで製造進出計画

 メガソーラー経営大手のSET上場企業、SPCGは今年末までに発電容量300メガワットへの増強を目指している。現在の発電容量は260メガワット。現在、太陽光発電はタイ国内での新規免許の交付が凍結されているため、ASEAN地域を中心に海外展開を進めていく考えで、ASEAN諸国以外でも日本やネパールへの進出を見込んでいる。二〇一九年時点で500メガワットが目標で、年間総収入は50億バーツを目指す。

 ワンディー・クンチョンヤコーン社長兼CEOによれば、SPCGは今年半ばまでに東北部と中部を中心に合計36か所のメガソーラーの開発を完了した。合計発電容量は260メガワット。今年の総収入は前年の35億バーツから40億バーツに増える見通し。SPCGは36か所のメガソーラーでライセンスを取得しており、加算価格制度の下で電力を卸売する。SPCGは屋上太陽光発電(ルーフトップ・ソーラー)向けパネルの供給ビジネスにも進出しており、ホームプロダクツ・センター社と組んでパネル販売を開始している。

 二〇一五年から二〇一九年までの5か年の投資予算は10億バーツ。ASEAN、日本、ネパールでのメガソーラー開発を計画している。予算の半分は日本での投資で、残りがASEANとネパールでの投資。京セラと組んで、日本で出力15メガワットのメガソーラーを開発するほか、ミャンマーで2メガワット、ベトナムで1・5メガワット、ネパールで30メガワットの計画がある。これら5か年計画の最初の段階のプロジェクトはライセンスを取得済みで、来年にも開始する。ワンディー女史は、SPCGと京セラがタイでのパネル製造に10億バーツを投資する計画があることも明らかにしている。当初、工場建設はナコンラチャシマを予定していたが、ノンタブリ県に変更した。来年第1四半期には商業運転を開始する予定。

 SPCGは一〇月二三日、日本のエネゲート社、チュラロンコン大学工学部との間で、家庭向けのITを活用した省エネのパイロットプロジェクトと研究開発で合意覚書を交わした。屋上太陽光パネルと省エネルギー・ソフトウェアをスマートフォンを使って遠隔操作することで家庭のエネルギー消費の効率最大化を目指すプロジェクト。研究開発予算は280万バーツで、SPCGとタイ研究基金が支援する。ワンディー社長兼CEOは、事業化に成功すれば、多くの住宅デベロッパーの関心を集めることができると見ている。スマート・ホーム・システムは太陽エネルギーに依存するSPCGが新ビジネスに活動領域を広げるもので、新たな収益源として期待している。


日付 : 2014年11月03日

By : 週刊タイ経済

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