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バンナー・トラート通り オフィス需要が拡大

 不動産コンサルタントのジョーンズ・ラング・ラサールによれば、バンナー・トラート通り沿いのオフィスの需要が拡大している。市内中心部に比べて家賃が安いこともあってバックオフィス機能をこのエリアに置く企業も増えている。バンコクの中心部、スワナプーム空港、東部臨海工業地帯のどこにもアクセスが便利なことが人気を呼んでいるが、このエリアにはクオリティの高いオフィスの供給が絶対的に不足しているところが悩み。

 バンナー・トラート通りはかつてバンコク東部の主要な製造・ロジスティック・ハブとして知られてきたが、この十数年で同エリアは主要な商業エリアとして注目を集め、幹線道路沿いに商業施設の開発が進んでいる。バンコク中心部の消費者を引き付けているほか、この地域で住宅市場が急成長中したことで商業施設は増えたが、オフィス・ビルに関しては一九九四年以降、ほとんど新規の供給が見られない。このためこのエリアのオフィスは、設備が老朽化した古いビルやホームオフィスが中心となっている。同エリアのオフィスの平均的な家賃は1平米あたり389バーツ。二〇一〇年時点の287バーツから35・5%増となっており、全体平均の23%増を上回る上昇率となっている。

 同エリアのオフィス市場はバンナー交差点から10㎞地点(バンプリー)までに集中し、総面積は29万6000平米。このうちクオリティがまずまずの水準にあるのは30%程度となっている。このエリアで良質なオフィスの供給が不足していることに加え、市内中心部では土地の入手が困難になりつつあることで、デベロッパーはこのエリアに新たな開発機会を見出そうとしている。


日付 : 2014年11月03日

By : 週刊タイ経済

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