ユーザー名 パスワード
クイック検索
キーワード

13日に日・タイ首脳会談 日本も鉄道整備に関心表明

 ASEAN関連首脳会議出席のためミャンマーの首都ネピドーを訪問したプラユット首相は一一月一三日、日本の安倍首相と約20分間にわたって会談した。一〇月にアジア欧州首脳会議の際に開かれた首脳会談に続くもので、安倍首相はタイの早期民政復帰に対する期待を表明するとともに、タイ国内の高速鉄道をはじめとするインフラ整備への関心を伝えた。また東日本大震災後の放射性物質に関連した食品輸入規制の早期完全撤廃、タイで活動する日本企業にとって重要な公正・透明な投資環境の重要性を訴えた。これに対し、プラユット首相は民政復帰に向けた諸改革の取組みについて説明、日本からも支援を得たいと述べた。食品輸入規制については一部緩和を決定したとし、残る規制についても安全性を確認しつつ検討するとした。投資環境整備にもしっかり取り組むと説明した。プラユット首相はタイ国内の鉄道分野の整備計画について説明し、今後、両国の当局間で協力について協議していくことで一致した。このほかにも観光、治水、エネルギー分野での両国間の協力への期待を表明した。

 プラユット首相は日本を公式訪問する予定で、その露払いのため、今月六、七日にプラウィット・ウォンスワン副首相兼国防相が訪日し、菅義偉内閣官房長官と会談している。日本側は、タイの新政権との間でも幅広い協力関係を構築したいとしており、タイが諸改革推進を通じて国民和解を達成し、早期に民政復帰することを期待するとした。また日本の鉄道技術・運用のためのノウハウをもってタイの鉄道整備に貢献できることへの期待を表明した。プラウィット副首相は両国の緊密な経済関係をさらに発展させたいとし、鉄道整備における協力、防衛面での交流・協力について引き続き促進したいとの姿勢を示した。

 プラチン・チャントーン運輸相は一三日、来月のプラユット首相の日本公式訪問時にはタイは良い知らせを得ることができるだろうと述べている。首相は治水、インフラ開発プロジェクトで日本の当局と議論する予定だとしている。

 なおASEAN加盟国は一一月一二日、ミャンマーの首都ネピドーで第25回首脳会議を開き、ASEAN共同体のポスト2015ビジョンに関するネピドー宣言を採択した。


日付 : 2014年11月17日

By : 週刊タイ経済

登録