投資委員会（ＢＯＩ）のウドム・ウォンウィワットチャイ事務局長は一一月一二日、二〇一四年通年の投資申請が合計投資予定額で目標とする７０００億バーツを達成しそうな見通しにあることを明らかにした。一～一〇月の合計投資予定額は６４５３億バーツに達しており、投資申請は１２０６件を数えた。（１８面のデータ参照）

　ウドム事務局長は、一〇月の投資申請から、国内外の投資家のタイ投資への関心の高まりを感じると述べている。一〇月だけで１８７件の申請があり、単月の申請件数では二〇一四年一月以来の高水準となっている。一〇月の申請ベースの合計投資予定額は５５８億バーツで、中小規模の投資案件が目立った。

　一～一〇月の投資申請は件数で前年同期を１９・０％下回るほか、金額でも１８・７％減となっている。ただし前年同期での減少幅は縮小してきている。八月までのデータでは件数で２７・７％減、金額で３８・２％減、九月までのデータでは件数で２３・０％減、金額で２７・０％減だった。

　一～一〇月のデータからは、投資額で見る投資の規模は多様で、中規模の投資プロジェクトが多い。投資額１０億バーツ以下の投資申請案件は１０５７件、合計投資予定額は１０２４億バーツ。自動車部品、医療器具・調剤製品生産、航空機部品生産、畜産、ゴム手袋・天然ゴム製品、バイオマス発電・ゴム発電などが目立った。一方、投資額１０億バーツ超の大規模投資案件は１４９件、合計投資予定額は５４２９億バーツで、太陽光発電、天然ガス発電、エコカー生産、タイヤ、航空機用ゴム製品、食品添加物、医療用ゴム手袋生産などが目立った。

　ＢＯＩの業種分類で、投資申請が最も多かったのはサービス／インフラで３５５件、２６４６億バーツを数えた。鉄鋼・機械・自動車は２３７件、２０７１億バーツ、化学・紙・プラスチックは１４１件、６０７億バーツ、農業・アグロインダストリーは１９８件、４５５億バーツ、鉱業・セラミック・基礎金属は４３件、３００億バーツ、電機・エレクトロニクスは１９２件、２０２億バーツ、軽工業は４０件、１７３億バーツだった。


日付 : 2014年11月24日

By : 週刊タイ経済