投資委員会（ＢＯＩ）は二〇一五年一月より適用開始する期間７年の新投資奨励戦略について、国内外の投資家向け説明会（ロードショー）を一二月半ばより開始する。ヒランヤー・スチナイＢＯＩ事務局長代行によれば、一二月半ば以降、チェンマイ、ソンクラー、コンケンなど国内の主要県で説明会を開き、二〇一五年第１四半期には日本を皮切りに海外でもロードショーを実施する。

　新投資奨励戦略は競争力の強化を目的とし、タイ国内への投資とタイ企業の海外投資の双方の振興によって中所得国からの飛躍につなげ、持続可能な成長を実現させることを目指している。高度技術を用いる事業、創造的な事業、デジタル・エコノミーの開発を支援する事業またはサービス、国内の資源利用による付加価値生産事業への投資を重点的に奨励する。

　ヒランヤー事務局長代行によれば、投資奨励を受けることができる業種はＡ、Ｂの２グループに分けられる。グループＡは、経済の構造調整にとって重要で、投資を刺激し、競合国と競争していけるようにするため、法人所得税免除の優遇特典を付与する必要がある業種。グループＢは高度な技術は使わないが、バリューチェーンにおいて依然として重要なサポーティング・インダストリーで、法人所得税免除の優遇特典はつかないが、機械、原材料面の優遇特典やその他の非税制特典で便宜を図る。

　新投資奨励戦略は一二月三日付けで「投資奨励政策・原則についての投資委員会布告第２／２５５７号」として告示されており、二〇一五年一月一日以降の投資申請から適用を始めることにしている。


日付 : 2014年12月15日

By : 週刊タイ経済