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2014年の二輪車市場 200万台割れの170万台に

 APホンダ社のスチャート・アルンセーンロート取締役は、二〇一五年のタイの自動二輪車市場は対前年比で2~3%増の低成長にとどまると見ている。消費者の購買力が弱々しい状態が続くため。政府の経済刺激策が二輪車市場に効果をもたらすことはありそうにないとしている。二輪車の潜在的な買い手の多くは農業従事者で、天然ゴム、コメなどの農産物価格の下落から農業所得は減少している。

 APホンダは二〇一四年のタイの二輪車の新車市場が200万台を割り込む170万台程度にとどまるものと見ている。スチャート氏は二輪車の販売について、消費者の所得に直結するもので、大半の消費者は支出を切り詰めていると述べている。二輪車市場は二〇一五年の第2、第3四半期に復旧し始めることを期待している。

 APホンダの二〇一四年のタイでの新車販売台数は約135万台、前年比10%減にとどまったもよう。ただしホンダ車の市場シェアは74%から77%に上昇している。

 二輪車市場は全体として収縮しているものの、ビッグバイクは成長が続いている。APホンダの排気量400㏄超のビッグバイクの二〇一四年の販売台数は約5500台で、前年比80%増となった。同社では二〇一五年のビッグバイクの市場規模は前年比20%増となる1万8000台に増えると期待している。APホンダは、バンコクのラートプラオ地区、チェンマイ、パタヤ、ウドンタニ、ナコンラチャシマ、プーケット、スラタニでビッグバイクを専門に扱う「ビッグ・ウィング」店を展開している。近々、ナコンサワン県、バンコクのラマ3世通りとラーチャプルック通りに新店がオープン予定。

 スチャート氏は、ビッグバイクは、マスマーケットとは異なり、景気の波に左右されにくいニッチ市場だと指摘。このセグメントが長期にわたって順調に成長し続けることを期待している。


日付 : 2015年01月12日

By : 週刊タイ経済

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