ユーザー名 パスワード
クイック検索
キーワード

自動車燃料用圧縮天然ガス 小売価格を0・5バーツ引上げ

 エネルギー政策管理委員会によれば、自動車燃料の圧縮天然ガス(CNG)の小売価格は一月三一日より1㎏あたり0・5バーツ値上げされ、13バーツに改められた。大量輸送機関向けの価格も1㎏あたり0・5バーツの値上げで10バーツに改められた。ナロンチャイ・アカラセラニー・エネルギー大臣は、値上げについてグローバルな価格に連動して国内燃料価格を調整する政府のエネルギー価格構造改革の一環だと説明している。

 世界市場の天然ガス価格は昨年終わりより値崩れを始めている。実質原価から計算される天然ガスの価格は、昨年の1㎏あたり16・50バーツから14~15バーツに下げている。政府は天然ガスに補助金を出しているものの、ガスを使わない他の燃料の消費者に対して公正なものとするため、価格を自由化した後にはCNGからも物品税を徴収する計画。物品税は液化石油ガス(LPG)にも課すことにしている。

 CNGは導入から10年にわたって1㎏あたり8・5バーツで固定され、二〇一二年に10・5バーツに、昨年一〇月に12・50バーツに引き上げになっていた。実際の生産コストを下回る価格での販売による損失はCNGの唯一のディストリビューターである国営PTT社が吸収してきた。その額は年間およそ200億バーツに達する。

 民間のバス運行業者は、燃料コストの上昇を理由にバス運賃の値上げを求めている。バス運行業者はこれまで、燃料の圧縮天然ガスへの変更でコストを抑制してきた。エネルギー政策管理委員会は、圧縮天然ガスの実勢相場は1㎏あたり15~16バーツとしており、今後のさらなる値上げが予想されている。バス運行業者は、特別価格でのガスの調達が認められているものの、その枠は1社あたり1か月に3万バーツまでとなっている。プラチン・チャントーン運輸相は、民間提案の検討には時間が必要だと述べている。


日付 : 2015年02月09日

By : 週刊タイ経済

登録