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三菱自動車タイランド エコカー1の生産増強を優先

 三菱自動車タイランドの一寸木守一社長兼CEOは、昨年一〇月に投資委員会(BOI)の承認を得たエコカー2プロジェクトについて、推進を急がない考えを示している。長期の生産計画はステップ・バイ・ステップが基本と述べ、まずは最初のエコカー・プロジェクトの生産増強を進める考えを示した。三菱自動車は二〇一二年に最初のエコカーの生産を始めたばかりで、現在の経営目標はチョンブリ工場の拡張だと語っている。

 三菱自動車タイは、49億バーツを投じて23万台のエコカーを生産するとした投資プロジェクトでBOIの認可を得ているが、このほかにも最初のフェーズのエコカーの生産能力を年間18万台から22万台に拡張する事業拡張投資でもBOIの認可を得ている。設備投資額は77億バーツ。

 三菱自動車タイは、過去3年間にエコカーの「ミラージュ」と「アトラージュ」を合わせて36万台生産している。現在の年間生産台数は16万5000台で、およそ70%を輸出供給している。

 三菱自動車の昨年のタイ国内販売台数は6万2885台で、前年比39・9%減。乗用車は2万3387台で、前年比47・4%減、商用車は3万9498台で34・4%減だった。昨年の市場シェアは7・1%で、前年の7・9%から低下した。昨年の輸出台数は約31万台で、前年比7%増。うち約10万台が1トン・ピックアップ・トラックの「トライトン」と同派生車種の「パジェロ・スポーツ」で、残りはエコカーほかとなっている。今年の目標はタイ国内販売7万台、輸出34万台。


日付 : 2015年03月09日

By : 週刊タイ経済

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