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西部工業地帯プロジェクト プラユット政府が復活構想

 プラユット政府が西部臨海工業地帯開発計画を復活させることを計画している。ミャンマーのダウェー経済特別区とプラチュアップキリカン県を結び、同県を中心にカンチャナブリ県、ペチャブリ県、サムットソンクラーム県、ラチャブリ県、チュムポン県をカバーする一大工業地帯を開発する構想。チャクラモン・パースックワニット工業相によれば、西部工業地帯プロジェクトは一九九九年以来、調査研究が進められてきたもの。ラヨン県を中心とする東部臨海工業地帯がすでに過密で、環境負荷への懸念からこれ以上の重工業開発が難しくなっていることもあり、新たな工業地帯の開発が欠かせなくなっている。西部工業地帯開発では特に、今後のインフラ開発で需要が急増する鉄鋼の川上から川下までのコンビナート開発を構想している。チャクラモン工業相は、製鉄コンビナート、特に川上の鉄鋼業への投資をサポートすると述べ、高炉開発の必要性に言及している。民間企業が鉄鋼川上事業への投資を望むなら政府は全面的にサポートすると述べている。工業相はまた、西部工業地帯プロジェクトは国境貿易の拡大にもつながるとしている。チャクラモン工業相は、西部工業地帯に投資する者は、ミャンマー政府が全面的な支援を提供するダウェー・プロジェクトとリンクすることができるとしている。

 工業相は、サハウィリヤ・スチール・インダストリー社(SSI)が高炉プロジェクトに関心を寄せている民間企業の1社であることを明らかにしている。SSIは過去に、プラチュアップキリカン県の2000ライの土地に5000億バーツを投じて年産3000万トンの大規模製鉄コンビナートを開発するとした野心的なプロジェクトを発表し、BOIの投資奨励も受けていた。工業相は、SSIのプロジェクト地は鉄鋼川上ビジネスに最適な立地であり、投資を続けたいなら国がサポートすることを約束している。高炉プロジェクトは、規模の経済を得るためには少なくとも年間400万トンの生産能力が必要になると見ている。


日付 : 2015年03月30日

By : 週刊タイ経済

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