ユーザー名 パスワード
クイック検索
キーワード

ホンダの四輪車販売が好調 通年で11~12万台を期待

 ホンダ・オートモービル(タイランド)社のピタック・プリティサリコーン最高執行責任者(COO)は四月六日の「シビック・クーペ」の新モデル発表会見で、二〇一五年最初の2か月間の新車販売の好調を受け、通年見込みについて、よりポジティブな感触を得ていると述べている。二〇一五年一~二月のホンダの新車販売台数は1万8892台で、前年同期比42・6%増を記録している。同期のタイ全体の新車販売台数は12万3670台で、前年同期を11・8%下回っている。

 ホンダの好調は、昨年一一月に発売した「HR・V」が貢献しており、1万5000台の予約に対し、納車台数は8000台で、今後も受注残の納車が続く。こうした状況からホンダは二〇一五年通年の販売台数が11~12万台に達するものと期待している。なお昨年のホンダの新車販売台数は10万6482台で、前年比半減している。ホンダの二〇一二年と二〇一三年の新車販売台数は17万1208台、21万3155台を記録している。

 ピタックCOOは、今年通年のタイの新車市場は前年並みの88万台にとどまると予測している。タイの国内新車販売は二〇一二年に145万台、二〇一三年に133万台を記録したが、昨年は前年比33・7%減となる88万1832台に激減した。ピタック氏は、初めての新車購入奨励政策の特需が過ぎて国内の新車市場は正常な水準に戻しつつあるとしている。ホンダは延期していたプラチンブリ県の第2工場も来年三月にも稼動させる方針。新工場での自動車部品の生産はこの一〇月にも開始する。第2工場ではサブコンパクトカーを生産する予定で、年産能力は12万台。

 一方、三月二五日から四月五日までムアントンタニのインパクト展示場で開催された第31回バンコク・インターナショナル・モーターショーの組織委員会によれば、来場者数は170万人、3万7027台の予約があった。今年は、一般勤労者が多く、70万バーツ以上の価格帯のファミリーカーやピックアップトラックが人気だった。最も予約が多かったのはトヨタで予約台数は6144台。ホンダは4584台、いすゞは4485台、日産は4042台。モデル別ではマツダの新型「マツダ2」に2750台の予約が集まった。また新モデルが相次ぎ発表された200万バーツ超の高級車も人気があった。メルセデスベンツは1518台、BMWは1065台の予約があった。新規参入のMGも「MG3」が人気で700台以上の予約が集まった。


日付 : 2015年04月20日

By : 週刊タイ経済

登録