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鉄道の日タイ共同開発 複線鉄道新線と高速鉄道で合意

 アーコム・トゥームピタヤーパイシット運輸副大臣は、日本での鉄道開発協力の会議を終えて帰国した四月三〇日、日本側にターク県メーソートとムクダハンを結ぶ東西経済回廊ルートの準備調査の実施を要請したことを明らかにした。アーコム副大臣は日本で武藤浩国土交通審議官と協議した。

 アーコム副大臣によれば、タイ国鉄(SRT)はターク県メーソートからピッサヌロークまでのルートについて研究を実施している。アーコム氏は、タイ東部をカバーする既存ルートと重複しない鉄道ネットワークについての助言を日本に求めたことを明らかにしており、専門家の派遣を依頼した。

 アーコム副大臣は、タイと日本が高速鉄道と複線鉄道新線の2つの鉄道プロジェクトでの共同開発で合意したことを明らかにしている。六月にも投資プロジェクトの合意覚書が両国によって署名される見通し。共同開発するのはカンチャナブリ~バンコク~アランヤプラテートの複線鉄道新線とバンコク~チェンマイ間の高速鉄道。高速鉄道は最高時速300㎞を予定している。

 プラチン・チャントーン運輸相によれば、政府は七日に開いた閣議で、ナコンラチャシマのチラ分岐駅からコンケン駅までの国鉄在来線の複線化プロジェクトを承認した。メートル軌の在来線を単線から複線にする。今回、投資計画が承認されたチラ~コンケン区間の総延長は187㎞。総工費は260億バーツで、今年半ばに着工し、二〇一八年までの開通を見込んでいる。政府はこのほかにプラチュアップキリカン~チュムポン(167㎞)、ナコンパトム~フアヒン(165㎞)、マプカバオ~チラ(132㎞)、ロッブリ~パクナムポー(148㎞)、フアヒン~プラチュアップキリカン(90㎞)の複線化も計画している。サラブリ県のマプカバオからチラまでの区間の複線化も環境アセスメント(EIA)が通過次第、閣議承認される見通し。


日付 : 2015年05月11日

By : 週刊タイ経済

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