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日産自動車タイランド エコカー生産の投資は継続

 日産自動車タイランドの南部一孝社長は、タイ政府が促進するエコカー2プロジェクトについて、生産開始時期などの正確な時間枠はまだ未定だが、投資は継続すると述べている。エコカー生産への投資は日本本社の最優先事項だとしている。

 日産はタイ政府が二〇〇七年に打ち出した最初のエコカー・プロジェクトで、いち早く生産ラインの開発に着手し、二〇一〇年に「マーチ」、二〇一二年に「アルメーラ」を導入している。エコカー2プロジェクトは昨年タイ政府が打ち出したもので、日産も参加している。バンナー・トラート通りの組立工場に68億6000万バーツを投じてエコカー2を年間12万3000台、部品を200万個生産する計画。

 プラパット・チュアイチョム上級副社長は、今年または来年にエコカー2プロジェクトに着手する計画は今のところ全くないとしている。その代わり、物品税率の改定に対応するため、既存のエコカー・モデルの組立ラインをアップグレードすることに焦点を合わせるとしている。設備投資の規模は1~2億バーツを予定している。現在、マーチ、アルメーラの二酸化炭素(CO2)排出量は1㎞走行あたり120グラムになっている。新たな自動車の物品税率構造ではCO2排出量が100グラム未満であれば税率が引き下げられるため、この基準をクリアできるようにしたい考え。来年初めから適用される新たな物品税率は、現在のエンジン・サイズによる税率構造に代えて、CO2排出量の多寡や代替燃料で走行可能かどうかで税率が異なるものになる。エコカーの物品税率は17%と厚遇されているものの、CO2排出量が100グラムを切れば12~14%に引き下げられる。


日付 : 2015年06月08日

By : 週刊タイ経済

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