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5月の自動車販売台数 前年同月比18・3%減に

 タイ国トヨタ自動車が六月二六日に発表した五月の国内自動車(新車)販売台数は5万6942台となり、前年同月比18・3%減と引き続き落ち込んだ。家計債務が高止まりし、金融機関が自動車ローンの与信を渋っていることに加え、農業所得の底ばいで購買力が低下していることが理由。家計の資金繰りは苦しく、支出は減少している。(16面のデータ参照)

 五月の乗用車の販売台数は2万3139台で、前年同月比21・1%減。商用車の販売台数は3万3803台で前年同月比16・2%減となった。商用車のうち1トン・ピックアップ・トラック(PPVを含む)は2万5850台、21・6%減だった。

 五月の販売台数をメーカー別に見ると、首位のトヨタの販売台数は1万8006台で、前年同月比では29・5%減となった。いすゞは1万871台で20・4%減。ホンダは8875台で2・7%増。

 乗用車の販売台数はトヨタが7440台で、前年同月比36・3%減。ホンダは6060台で23・6%減となった。日産は2192台、8・1%減となった。

 商用車は、いすゞが1万871台、前年同月比で20・4%減。トヨタは1万566台で23・8%減。ホンダは2815台、前年同月比297・6%増となった。商用車のうち1トン・ピックアップ車(PPVを含む)の販売台数は、いすゞが9782台(22・6%減)、トヨタが9713台(26・0%減)、三菱自が2190台(7・2%減)。PPVを除く1トン・ピックアップ車の販売台数は、トヨタが8784台(22・9%減)、いすゞが8774台(19・1%減)、三菱自が1746台(10・0%減)だった。

 一~五月の新車販売台数は30万8787台となり、前年同月比15・9%減だった。一~五月の乗用車の販売台数は12万5579台で、前年同期比16・7%減。商用車の販売台数は18万3208台で前年同期比15・3%減となった。商用車のうち1トン・ピックアップ・トラック(PPVを含む)は12万5579台、16・7%減だった。PPVを除く1トン・ピックアップ車の販売台数は14万1322台で、同20・8%減。

 一~五月の販売台数をメーカー別に見ると、首位のトヨタの販売台数は10万1294台で、前年同期比では25・8%減となった。いすゞは5万8448台で16・2%減、ホンダは4万6875台で22・7%増だった。

 乗用車の販売台数はトヨタが4万5813台で、前年同月比28・0%減。2位のホンダは3万3782台で0・7%増。日産は1万149台、30・7%減だった。商用車は、いすゞが5万8448台、16・2%減。トヨタは5万5481台で23・8%減。ホンダは1万3093台、182・6%増となった。商用車のうち1トン・ピックアップ車(PPVを含む)の販売台数は、いすゞが5万3423台(17・6%減)、トヨタが5万979台(25・9%減)、三菱自が1万3025台(15・4%減)。PPVを除く1トン・ピックアップ車の販売台数は、いすゞが4万8134台(13・1%減)、トヨタが4万6552台(22・6%減)、三菱自が1万335台(17・7%減)だった。

 タイ国トヨタのウティコン・スリヤチャンタナノン上級社長補は六月の新車市場について、政府投資支出の増加が国内景気の刺激にプラスに寄与するものの、消費者の信頼感は依然として悪化していることを指摘。また世界経済の先行き不透明から輸出は回復せず、その結果、民間投資も減速しているため、新車市場は横ばいが続いていると述べている。


日付 : 2015年06月29日

By : 週刊タイ経済

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