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ホンダ・オートモービル(タイ) 全モデルでグリーンラベル取得

 ホンダ・オートモービル(タイランド)社は六月二三日、タイ工業製品規格院(TISI)とタイ環境研究所からタイで製造されるすべてのホンダの四輪車モデルで「グリーンラベル」の認定を得たと発表した。同社は、ホンダのグローバル環境スローガン「私たちの子供のための青い空」に裏打ちされた、そのグリーン工場で、環境にやさしい製造工程や効率的なエネルギー管理を紹介する工場見学も主催した。

 グリーンラベルの認定を受けたのは、ブリオ、ブリオ・アメーズ、ジャズ、シティ、シティCNG、シビック、シビック・ハイブリッド、モビリオ、アコード、アコード・ハイブリッド、HR・V、CR・Vのタイで製造される12のモデル。グリーンラベルによって、これらのモデルが、製造工程、使用、廃棄から資源管理効率を含む環境規則をパスしたことが証明される。現在、ホンダは、グリーンラベルを取得した唯一の自動車メーカー。これらのモデルを製造しているホンダのアユタヤ県ロジャナ工業団地の工場は、品質マネジメント・システムの国際規格であるISO9001(二〇〇八年版)と環境管理システムのISO14001を取得している。

 TISIのハタイ・ウタイ事務局長は、ホンダがタイで製造するすべての四輪モデルがグリーンラベルを取得したことを祝っている。ホンダが社会的責任を全うし、すべてのプロセスにおいてサステナビリティを追求し、環境にやさしい製品を開発するために環境問題と真摯に向き合う民間企業の一社で、ホンダの工場は正真正銘のグリーン工場だと述べている。その上でTISIは、工業標準のもとに品質を維持し、環境を持続的に保全するためのホンダの関与と真摯な努力に敬意を表するとしている。

 ホンダ・オートモービル(タイ)のピタック・プリティサーリコーン最高業務責任者(COO)は、日本の本田技研工業本社が2020年ビジョン「良いものを早く、安く、低炭素でお客様にお届けする」を定めていることを紹介。環境目標は、自動車、オートバイ、パワー製品を含むすべての製品で二酸化炭素(CO2)を30%削減するというもの。

 ピタックCOOは、工場をグリーン工場にするため、すべての作業プロセスを吟味し、収集されたデータと情報について、環境へのインパクトを最小化する新しいアプローチ、テクノロジーと機器を発見するために分析したと述べている。製造工程からの環境へのインパクトを減らすため、すべての生産活動に3R(リデュース、リユース、リサイクル)の原則を採用した。ピタック氏によれば、ホンダが採用したグリーン工場方針は、①CO2の排出削減、②揮発性有機化合物(VOC)の排出削減、③水の節約、④エミッションの削減、⑤地域社会との共在の5つの原則を有している。

 現在、ホンダのグリーン工場は、生産される1台の車あたりのCO2排出レベルが410キログラム。2年後の二〇一七年にはこれを392キログラムまで減らすことを達成目標としている。最終的に二〇二〇年時点では327キログラムまで減らす。ピタック氏によれば、アユタヤ工場だけでなく、プラチンブリ県のロジャナ工業団地のホンダの第2自動車工場も「世界で最もクリーンなプラントで、世界で最もクリーンな製品を生産する」というコンセプトの下に設計されている。


日付 : 2015年07月06日

By : 週刊タイ経済

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