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東部臨海工業地帯の工場 原水供給の拡大を要請

 エルニーニョ現象による旱魃と雨季入りの遅れで深刻な水不足が心配される中、ラートウィロート・コーワタナ灌漑局長は、東部臨海工業地帯で操業する事業者が、東部地域に工場用水を供給している東部水源開発会社(イースト・ウォーター)への原水供給を増やすよう求めていることを明らかにしている。首相がラヨン県プラセー貯水池を視察した際に、民間工業事業者から2000万立米の水の追加供給の要請があったと語っている。

 ラートウィロート局長は、プラセー貯水池への放水路はすでに拡張し、同貯水池の水量の増加は進行中だとした上で、優先順位は農業セクターにあるため、大量の水を工業セクターに割り当てることができるかどうか確かなことは言えないとしている。

 灌漑局は北部、中部の主要ダムの放水量を正常なレベルの6000万立米から3500万立米に削減しており、工業界にも水不足への不安は高まっている。タイ工業団地公団(IEAT)のウィーラポン・チャイプーム総裁は、旱魃のため工業用水の供給にリスクが高いのはアユタヤ、サラブリ、パトゥムタニ県などの中部地方と東部臨海工業地帯だと指摘した上で、東部の水不足で二〇〇五年のように生産が滞れば、経済全般にも甚大な影響が及ぶとし、水の供給断絶の事態を避けるべく水の状況を監視しているとした。また地下水の利用を含めて必要な対策を練りたいとしている。


日付 : 2015年07月06日

By : 週刊タイ経済

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