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積水化学工業 CPVC樹脂生産を拡大

 積水化学工業は、塩素化塩化ビニル(CPVC)樹脂工場とCPVCコンパウンド工場を六月から本格稼動した。樹脂工場は米国のルーブリゾール社との合弁。CPVC樹脂は塩素を付加した塩化ビニル樹脂で、給湯用・工業用スプリンクラーの配管材の原料に使用されている。

 二〇一三年七月に、グループ会社の徳山積水においてCPVC樹脂の生産能力を年間3・3万トンから4万トンに増強した。さらに同社はCPVC樹脂からコンパウンドまでを独自に一貫生産する技術を持つ。一貫生産により高品質とコスト競争力の実現を目指す。

 CPVCコンパウンドは「デュラストリーム」ブランドで販売する。CPVCコンパウンドの生産には一般的にスズや鉛の化合物が安定剤として使用されている。しかし同社ではスズや鉛を使わない安定剤を使用したコンパウンドの開発を進め、競争力のある高品質な商品をグローバルに提供する。

 さらに新製品に加え、新たに開発した環境配慮型コンパウンド製品により、耐熱配管材の原料としての拡販を図る。対象地域は建設需要が拡大するインドや中東。


日付 : 2015年07月13日

By : 週刊タイ経済

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