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メーソートにクラスター団地 FTIプラスチック部会が計画

 タイ工業連盟(FTI)プラスチック部会のアタウット・ヒランブラナ部会長は、ASEAN経済共同体(AEC)の発足で需要増が見込まれるプラスチック製品のためのクラスター団地をターク県メーソート郡に開設する方向で準備調査を実施していることを明らかにしている。ASEANの市場統合により、プラスチック製品の需要は、特にカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムなどで増大することが期待されている。これらの国は1年あたり合計で190万㌧のプラスチック製品を消費している。同部会は4か月でプラスチック・クラスター団地の準備調査は完成するとしている。

 ミャンマーと国境を接するターク県メーソート郡は、政府が特別経済区(SEZ)の開設を計画しているため、クラスターの立地として最適と見ている。ただし、ターク県でのSEZ内への投資に対する投資委員会(BOI)の優遇措置は改正の必要があると同部会は考えている。クラスター団地は中小プラスチック・メーカーを主なターゲットに想定している。すでに10社ほどが関心を示しているという。また、PTTの系列企業も関心を示しているもようで、メーソートでのプラスチック製品の物流拠点の建設を計画している。

 FTIプラスチック部会は、今年のミャンマーのプラスチック製品需要を17万5000㌧と見積もっており、来年には18万9000㌧に増えると予測している。カンボジアの需要は1万8000㌧で、来年には2万250㌧に増えそう。ラオスの今年の需要は1万1000㌧で、16年には1万2100㌧に達しそう。ベトナムは今年、173万㌧、来年には185万㌧に達すると予想されている。

 アタウット部会長によると、ミャンマーは月間3000㌧のプラスチック製品、金額にしておよそ3億バーツをタイから輸入している。タイは年間、およそ2000億バーツのプラスチック製品を海外に輸出している。


日付 : 2015年08月10日

By : 週刊タイ経済

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