富士ゼロックスは９月１日、プロダクション・プリンティング市場に向けた拠点として「Integrated Customer Experience Center」（インテグレーテッド・カストマー・エクスペリエンス・センター」（＝写真・富士ゼロックス提供）をタイに開設したと発表した。

　センターの所在地はサムットプラカン県バンプリー郡内で、同日より稼動開始した。同センターは総面積３６００平米。アジア太平洋地域の主に印刷業の顧客の印刷やマーケティング・コミュニケーションのニーズに応えるため、新たな付加価値をもたらす手法やサービスを体感・検証できる場やそのための支援を提供する。

　富士ゼロックスが提供するプロダクション・プリンティング商品を取り揃え、顧客の印刷環境を再現することで、顧客と一緒に新たな印刷アプリケーションを開発、検証することが可能。また、顧客の生産性向上などのニーズに応える最新の印刷技術や各種関連サービスを体感することもできる。

　センターではデザイン、カラー・マネジメント、プリプレス、印刷、後処理といった一連の印刷関連ワークフローについて、高いスキルと専門性を備えたスタッフが印刷ソリューションの検証を支援する。印刷関連業務の生産性向上や新たなビジネス・チャンスの模索に向けたコンサルテーションも提供する。各種素材への印刷や、印刷業でニーズの高い写真集、刊行物、ダイレクトメールなどの専門的な印刷物を検証するための設備も完備する。顧客向けに業界や市場の動向に関するワークショップも実施していくことにしている。


日付 : 2015年09月07日

By : 週刊タイ経済