バーツが09年来の安値 参照レート、36バーツ台に
9月7日の外為市場では、バーツの対ドル・レートが1ドル=36バーツ台まで下落した。アジア域内通貨の下落に連動したもので、9月中の米国連邦準備制度理事会(FRB)による利上げの可能性はなお残っているとの観測から米ドルが強基調で推移した。タイ中央銀行が発表したこの日の参照レートは1ドル=36・014バーツで、前営業日(9月4日)比0・173バーツのバーツ安となった。
この前日には新憲法の起草案が国家改革会議によって否決されたが、バーツ安の主因とは考えられないというのが通貨ディーラーの見方。バーツの下落は、域内通貨とも連動したもので、マレーシア・リンギットは、1ドル=4・33リンギットまで下落。年初時点に比べて21・8%の下落幅となっている。タイ中銀のスポークスマンは、米国が金利正常化のプロセスを開始するとの観測がバーツ安の主因であり、域内通貨も弱くなっていることを強調している。
タイ中銀のスポークスマンは9日、最近のバーツの下落が世界的なドル高によるものであり、タイ・バーツに固有の現象ではないことを強調している。バーツ安のテンポが速まっていることについては、域内の他国通貨と比べれば、通貨価値の不安定さは中程度だとしている。さらにバーツ安は輸出企業のバーツ建てで見た資金繰りを改善させるとともに価格競争力も高めるとしている。
日付 : 2015年09月14日
By : 週刊タイ経済
この前日には新憲法の起草案が国家改革会議によって否決されたが、バーツ安の主因とは考えられないというのが通貨ディーラーの見方。バーツの下落は、域内通貨とも連動したもので、マレーシア・リンギットは、1ドル=4・33リンギットまで下落。年初時点に比べて21・8%の下落幅となっている。タイ中銀のスポークスマンは、米国が金利正常化のプロセスを開始するとの観測がバーツ安の主因であり、域内通貨も弱くなっていることを強調している。
タイ中銀のスポークスマンは9日、最近のバーツの下落が世界的なドル高によるものであり、タイ・バーツに固有の現象ではないことを強調している。バーツ安のテンポが速まっていることについては、域内の他国通貨と比べれば、通貨価値の不安定さは中程度だとしている。さらにバーツ安は輸出企業のバーツ建てで見た資金繰りを改善させるとともに価格競争力も高めるとしている。
日付 : 2015年09月14日
By : 週刊タイ経済