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エネルギーサービスで合弁 大阪ガスがPTTと署名式

 大阪ガスは29日、国営PTT社と組んで、タイで産業用顧客向けの燃料転換エネルギーサービス(ES)事業を展開すると発表した。大阪ガスの子会社である大阪ガス(タイランド)とPTTの子会社のPTTリテール・ビジネス社が共同出資で「OGPエナジー・ソルーションズ」を設立する。大阪ガスの東南アジア代表の木全吉彦氏(写真左から3人目)とPTTガス事業部長のチャークリー・ブラナカノン氏(右から3人目)が合弁契約文書に署名した。

 大阪ガスは中期経営計画で、海外ダウンストリーム事業の拡大を掲げており、すでにシンガポールでのガス販売事業や、タイでのES事業、および新日鉄住金エンジニアリングとの共同出資により設立したNS・OGエナジー・ソルーションズ(タイランド)によるコージェネ・オンサイト事業を展開している。子会社を通じたタイ国内でのES事業は、これまで主に日系企業を中心に展開してきたが、天然ガス輸入から小売までのガス事業を手がけるタイ最大の企業グループであるPTTとの合弁会社の設立で、今後は日系企業以外へも営業展開していく方針。グループが培ってきたエンジニアリング力に加え、PTT社の知名度と信頼度を活用することで、タイにおけるES事業の拡大を図る。

 合弁会社は、顧客の燃料転換時に必要となる天然ガスの売買契約や設備設計、リース、メンテナンスをワンストップで提供する。出資比率は大阪ガス側が60%、PTT側が40%。

 大阪ガスとPTTはこれより前、液化天然ガス(LNG)の調達・供給に関する情報交換と共同事業の検討に関する覚書を交わしており、LNG基地の操業支援や技術サポートなどでPTTグループとの協力関係を深めていた。大阪ガスでは今回の合弁会社の設立を契機に、PTTとの間でエネルギー関連事業に関するさらなる協業拡大の検討を進めるとしている。


日付 : 2015年10月05日

By : 週刊タイ経済

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