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9月新車販売 10.5%減 通年で80万台厳しく

 タイ国トヨタ自動車が21日に発表したところによれば、今年9月の国内新車販売台数は6万1869台で、前年同月を10・5%下回った。1~9月の販売台数は55万3832台で、同14・6%減だった。

 9月の販売台数は、乗用車が2万2581台で、前年同月比25・5%減少したが、商用車の販売台数は3万9288台、同1・2%増に上向いた。前年同月比でのプラス成長は2か月連続となった。景気の減速で、企業や消費者は設備投資と消費を手控えており、新車市場は収縮しているが、ピックアップ・トラックは新モデルの発売が市場を刺激している。

 9月の販売台数をメーカー別に見ると、トヨタは2万2595台(6・1%減)、いすゞは1万642台(11・7%減)、ホンダは8221台(18・4%減)だった。

 1~9月の販売台数は乗用車が21・6%減、商用車が9・4%減となった。最終四半期(10~12月)は販売台数が最も多くなる時期だが、ウティコン・スリヤチャンタナノン上級社長補佐は、世界経済の変調で民間投資が鈍化し、家計の購買力が限られていることを考えると、10月の新車市場は横ばいで推移すると見ている。

 トヨタは今年通年の新車市場が76~77万台にとどまると予測している。1~9月の販売実績からして年央に見積もった80万台には届かないと見ている。トヨタ自身の販売台数も年央に見積もった28万台には届かず、26万5000~27万台にとどまる見通し。

 タイ国トヨタの棚田京一社長は、タイの新車市場は年間100万台の実力があるものの、100万台の大台復帰は3年後になると見ている。タイの新車市場は、11年に導入された新車購入奨励政策の効果で12、13年に大幅に上振れしており、現在はこの政策で需要を先取りした影響を受けている。ただし3年後には、新車政策で売れた車の買替え時期を迎えることになる。


日付 : 2015年10月26日

By : 週刊タイ経済

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