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首相がBOIセミナーで講演 日本からの投資誘致に全力

 プラユット首相は23日、投資委員会(BOI)事務局が開催したセミナー「クラスター開発で前進するタイ」で基調講演し、10のターゲット産業のクラスターへの投資誘致に全力を挙げる考えを示した。年間で新規の直接投資を最大6000億バーツ引き付けることを期待している。

 国の経済を復活させるためには投資を生み出すことが欠かせないとし、政府があらゆる手段を用いて投資を誘致するとしている。首相は各国外交官や外国人企業経営者を含む約2000人の聴衆を前に、「このメッセージを、これから投資を始めようとする投資家だけでなく、すでにタイに投資し、長い間ここでビジネスを展開している投資家にも伝えたい。どうかタイを去らないでほしい」と訴えた。首相は円滑なビジネス活動のために政府があらゆる支援を惜しまないことを約束した。

 ソムチャイ・サッチャポン財務省次官は、クラスター投資を加速させるため、金融支援を提供するための特別な基金を設置する考えを伝えた。タイの中小企業や産業の競争力を向上させるのに役立つ基金を設置するとしている。

 ヒランヤー・スチナイBOI事務局長は、政府が導入する高度技術産業やクラスター型の産業開発での数々の投資優遇措置は、日本企業のタイへの投資を促すと述べている。ソムキット・チャトゥシーピタック副首相が率いる経済使節団は、25日より4日間にわたって日本を訪問し、日本企業に投資を呼びかける。ヒランヤー女史は、産業クラスター政策についての日本企業からの問い合わせが増えていることを明らかにし、日本企業の関心は高いとしている。

 首相は講演で1~10月のBOI投資認可件数が1923件、投資予定額で6656億3100万バーツに達したことを紹介した。首相はこれら認可事業の輸出による外貨獲得額で年間1兆330億バーツが見込まれることや、国内原料の調達額が年間約7090億バーツ見込まれることを明らかにしている。

 ヒランヤー女史によれば、東京で27日に開催予定のセミナー「タイ~持続的成長に向けて」には1000人以上の出席が期待されている。セミナーではソムキット副首相が、タイの新しい経済政策について基調講演する。副首相はまた26日に安倍首相とも会談する予定。


日付 : 2015年11月30日

By : 週刊タイ経済

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