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大僧正の葬儀 きょうから 服喪期間15日~20日

 サンカラート(大僧正)だったソムデット・プラ・ヤーナサンウォンの葬儀がきょうから3日間にわたって執り行われる。一連の儀式は20日まで予定されており、その間は国民が喪に服する期間となっている。
 サンカラートはタイの仏教界(サンカ)の最高指導者。葬儀は15日午後4時半からワット・ボウォーニウェートで、国王陛下の名代としてワチラロンコン皇太子ご臨席のもと催される。16日には朝8時から御棺が舟形の御座車にのせられ、火葬場のあるワット・テープシリンまで運ばれる。伝統装束に身を包んだ三軍の兵士、親族、信者が行進する。コースはプラ・スメーン通り、パンファー橋、ランルアン通り、クルンカセーム通りを練り歩く3・7㎞。沿道には最後のお別れと行進を見る市民が多数詰め掛ける見通し。午後5時半からは皇太子ご臨席のもと火葬式がある。
 火葬式には招待された13か国の仏教界の指導者も参列する。13か国は日本、韓国、中国、ベトナム、インドネシア、シンガポール、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ネパール、ブータン、バングラデシュ、スリランカ。
 ご遺骨はワット・ボウォーニウェートに戻られ、19日、20日にはソムサワリー殿下ご臨席のもと読経式が行われる。一般市民はワット・ボウォーニウェート、ワット・テープシリンの2寺のほか、バンコク都内の各区役所、全国の郡役所に設けられた祭壇でドーク・チャン(栴檀[せんだん]の花)を献花することになる。
 芸術局はタイの総人口に合わせ6500万個の栞を制作、国民に配るほか、30万枚の記念コインを制作し販売する。また葬式本として文章主体の10万部と写真主体の20万部を発行、全国で献花に訪れた老若男女に配布する。
 ソムデット・プラ・ヤーナサンウォンは1913年、カンチャナブリ県生まれ。56年にプミポン国王がワット・ボウォーニウェートで出家された際には世話役を務めた。89年にバンコク王朝下における第19代サンカラートに就任、2013年10月24日に遷化されるまで24年間その地位にあった。



日付 : 2015年12月21日

By : 週刊タイ経済

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